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03月11日-一般質問-05号

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  1. 大野市議会 2015-03-11
    03月11日-一般質問-05号


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    最終取得日: 2021-08-18
    平成27年  3月 定例会       平成27年3月・第393回定例会 会議録(第5日)                             平成27年3月11日(水)                             午前10時  開 議1.議 事 日 程    第1 一般質問    第2 議案第11号から議案第18号まで   8件       (討論、採決)    第3 請願・陳情について    第4 各案件委員会付託    第5 中部縦貫自動車道等幹線道路整備促進特別委員会の設置及び委員の選任       について    第6 人口減少・若者定住対策特別委員会の設置及び委員の選任について    第7 大野・勝山地区広域行政事務組合議会議員の補欠選挙    第8 福井県後期高齢者医療広域連合議会議員の補欠選挙2.出 席 議 員(18名)     1番   堀 田  昭 一 君    2番   野 村  勝 人 君     3番   廣 田  憲 徳 君    4番   髙 田  育 昌 君     5番   山 崎  利 昭 君    6番   松 田  元 栄 君     7番   永 田  正 幸 君    8番   梅 林  厚 子 君     9番   川 端  義 秀 君    10番  宮 澤  秀 樹 君     11番  藤 堂  勝 義 君    12番  松 原  啓 治 君     13番  髙 岡  和 行 君    14番  島 口  敏 榮 君     15番  兼 井    大 君    16番  畑 中  章 男 君     17番  砂 子  三 郎 君    18番  榮    正 夫 君3.説明のため出席した者の職・氏名   市   長  岡 田  高 大 君    副 市 長  下 河  育 太 君   教 育 長  松 田  公 二 君    企 画 総務  田 中  雄一郎 君                        部   長   民 生 環境  羽 田  年 也 君    産 経 建設  佐 子  重 夫 君   部   長                部   長   教育委員会  金 子  正 義 君    消 防 長  石 田  純 也 君   事 務 局長   企 画 財政  加 藤  正 幸 君    総 務 課長  國 枝  勢津子 君   課   長   税 務 課長  山 田  一 郎 君    防 災 防犯  臼 井    一 君                        課   長   市 民 生活  田 中  一 郎 君    福祉こども  畑 中  六太郎 君   課   長                課   長   健 康 長寿  齊 藤  嘉 代 君    上 下 水道  大久保  雅 章 君   課   長                課   長   商工観光振興 嶋 田  敏 文 君    農業林業振興 朝 日  俊 雄 君   課   長                課   長   建 設 整備  金 松  健 一 君    幹 線 道路  末 永  勝 士 君   課   長                課   長   建 築 営繕  南    和 弘 君    和泉支所長  三 嶋  政 昭 君   課   長   会計管理者  米 津  源 一 君    教 育 総務  木戸口  正 和 君                        課   長   生 涯 学習  宮 越  剛 生 君    監 査 委員  東 方  嘉 浩 君   課   長                事 務 局長   消 防 本部  高 野  清 彦 君    企 画 財政  清 水  啓 司 君   次   長                課 長 補佐4.事務局職員出席者   局   長  山 村  正 人      次   長  西 川  千鶴代   係   長  安 井  妙 子      係   長  前 田  晃 宏5.開議 (午前10時00分 開会) ○議長(髙岡和行君)  おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元にお配りしたとおりであります。 ここで議員各位のお許しをいただき、東北地方を中心として未曽有の被害をもたらした東日本大震災の発生から4年を迎え、この震災により犠牲となられた全ての方々に哀悼の意を表し黙とうを捧げたいと存じます。 どうぞご起立ください。 (全員、起立) ○議長(髙岡和行君)  黙とう。 (黙とう) ○議長(髙岡和行君)  ありがとうございました。 ご着席ください。 (全員、着席) ○議長(髙岡和行君)  これより10日に引き続き、日程第1「一般質問」を行います。 最初に、梅林厚子君の質問を許します。 (8番 梅林厚子君 質問席へ移動) ○議長(髙岡和行君)  梅林君の質問は、一括質問・答弁方式で行います。 梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  おはようございます。 創生おおのの梅林厚子でございます。 第2次安倍政権は、国家存続のためには人口減少問題が重要課題であるとし、「まち・ひと・しごと創生事業費」として、これまでの地方活性化対策費5,000億円を振り替え、さらに5,000億円を追加し、総額1兆円分を地方創生の趣旨に合わせ、人口減少や少子化などの状況がよくない自治体に、多めに配分する仕組みを取り入れるとしております。 自治体の一般財源が過去最高となることから、地方からは歓迎の声が上がっていると聞き及びますが、高市総務大臣からの「精一杯知恵比べをしてほしい」との発言には、それぞれの自治体が競い合わねばならないような国家戦略が果たして、国民一人一人の生存権が保障され、安全で安心な生き方ができるのか否か眉唾であります。 一方で、国家及び地方の基礎的財政収支を20年度までに黒字化しようしており、当然、歳出カットは避けられず、交付税も聖域となることが予測されます。地方に手厚い対応がいつまで続くか、全く見通せない状況です。 岡田市長におかれましては、大きな時代の変革の中、大野市民3万5,175人の命を守っていくことが最優先の上で、10年、20年、30年を見通した市政運営にますますのリーダーシップが求められており、今後の大野市政にとっての試金石になるものと思われます。 同時に第16代大野市議会のスタートにあたり、主権者は市民であることを常に念頭に置き、与えていただきました議員としての職責を全うしたいと思っております。 それでは、通告に従い一般質問をさせていただきます。 1件目、人口減少を見据えた財政運営について。 1点目、平成26年12月27日に閣議決定された「まち・ひと・しごと創生総合戦略」では、仕事の創生として「付加価値の高い新たなサービス・製品を創出するには、多様な価値観を取り組むことが重要で女性の活躍が不可欠である」と評価され、明記されております。これまで女性が活躍してこなかったのか。女性の活躍を推し進めることは、憲法が保障する男女平等の施策として当然のことであり、成長に関わらずやらなければならないことではないのかと異議を論じたいところではありますが、万歩譲って、戦後70年、日本国憲法が制定され70年もの時がたち、ようやく仕事のみならず、女性の総合的な観点に目が向けられたことを評価致したいものです。 ただし、あくまで女性の活躍を実現する中で、副次的な効果として成長戦略に寄与するという位置付けを忘れてはならない気が致しております。 創生総合戦略における女性の視点、女性の活躍の重要性を当初予算案にどのように反映されたのかお伺い致します。 2点目、当初予算案における公共下水道事業歳入歳出総額13億7,266万1,000円。 うち下水道建設事業費8億5,580万3,000円、昨年度と比較すると2億6,610万5,000円の増額となっております。 その要因を国の交付金はインフラの老朽化対策に財源をシフトする傾向にあり、早急に事業を推進したいとの説明をいただきました。 裏返せば今後、一般財源からの繰り入れ、市債等大幅な増額の必要性に迫られるということになります。 人口減少の進む中、公共下水道建設事業は適正といえるのかお伺い致します。 2件目、女性が輝き、活躍する社会の実現と女性の社会参画について。 女性が輝くということは「子育てがしやすい」「安心して介護ができる」「ライフステージに応じた柔軟な働き方ができる」「家庭や地域に十分関わることができる」「安心・安全な生活ができる」など、女性の視点から見て暮らしやすい社会の制度や仕組みをつくることにあるのでしょう。 制度などをつくる意思決定の場に参画している男女の格差や、賃金格差を示すジェンダーギャップ指標によると、日本は142カ国中104位、主要7カ国中、最低であります。中でも政治分野は129位、経済分野は101位と低くなっております。 国会だけでなく、地方議会、行政機関、民間企業、農業分野、司法、学術、メディア、医療、市民活動まで、あらゆる分野において上位は男性が占めております。 一方で、パートなどの非正規雇用の7割が女性、ボランティア活動はじめ、家事、育児、介護などのいわゆる貨幣価値には換算されない無償労働の9割を女性が担っているといわれております。 このような女性のおかれた現状を打破するためには、従来の制度や仕組みを変えていかなければなりません。 それ以上に重要なのは女性の視点であり、法律や条例制度などの意思決定過程に参画する女性の数を増やすことにありましょう。 このことが人口問題を含む地方創生に最も求められていることだと考えております。 そこで、1点目、このたびの任期満了による市議会選挙において、女性の議席が1議席減ったことを市長としてどのように分析されるでしょうか。 2点目、審議会などの政策・方針決定の場への女性の参画の現状をお尋ね致します。 3件目、教育行政について。 教育長からの提案理由説明、また一昨日の代表質問のご答弁など、本市の教育行政の方針や、そのお考えを大変流ちょうにお話しいただきました。 子どもを取り巻く環境の変化、国の動き、さらには地方創生の時代にあって、子どもと身近なところにある学校という教育現場の果たす役割もますます重要になってくるであろうと拝察致します。 そこで、1点目、2018年度以降、教科に格上げする道徳の小中学校の学習指導要領改正案が公表されました。 大野市としてどのように対応していかれるのでしょうか。 2点目、小学生結文化継承事業における教育長の目指すものは何であるのでしょうか。 3点目、小学生の一日保育体験の目的と実施の概要をお伺い致します。 4件目、湧水文化再生について。 大野市民の命の源である地下水。 自家ポンプによりそのまま飲用しているという全国でもまれな当地において、その恩恵に感謝し、子や孫にこの環境を残すべく、地下水保全管理計画湧水文化再生計画に基づき、調査、分析など、地下水保全に日々格段の努力をしていただいており感謝の念に堪えません。 今年10月に開催されます日本地下水学会の開催地として手を挙げていただいたことも、日本水大賞を受賞しタイムラグのない市長のスピード感を持ったご判断とご決断に敬意を感じるところでございます。 日本地下水学会の開催は、市外参加者への大野市のPRのみならず、市民への湧水文化再生へのさらなる醸成につながるものと期待されますが、その概要と市民参画、参加をどのように考えておられるのかお尋ね致します。 以上4件、8点の質問に対し、ご答弁をお願い致します。 ○議長(髙岡和行君)  梅林君の質問に対する理事者の答弁を求めます。 市長、岡田君。 (市長 岡田高大君 答弁席へ移動) ◎市長(岡田高大君)  私からは「女性の視点・活躍」についてお答え致します。 私は、本市の将来を展望し、まちづくりの目標と方向を明らかにした第五次大野市総合計画におきまして、10年後の本市の人口が減少するとの見通しを初めて設定し、総合計画に基づく施策の遂行はもとより、長引く経済状況の低迷、財源確保の不透明さなどに加え、各自治体が厳しい状況にある中、生き残りをかけて切磋琢磨(せっさたくま)している現実を認識し、新たな課題にもスピード感を持って対応してまいりました。 昨年末に安倍政権が「長期ビジョン」と「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を発表し、人口減少を克服し地方創生を成し遂げて、世界に先駆けてこの問題に対する解答を見いだしていくとの方針を打ち出したことは、本市にとりましても力強い追い風になるものと思っております。 さて「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を見ますと、地方における人口減少が地域経済の縮小を呼び、地域経済の縮小が人口減少を加速させるという悪循環に歯止めを掛け、「ひと」をつくり、その「ひと」が「しごと」をつくり、「まち」をつくるという流れを確かなものにしていくため、まち・ひと・しごとの創生に、同時かつ一体的に取り組むことが必要であるとしております。 その取り組みの具体策と致しましては、例えば、しごとの創生では、付加価値の高い新たなサービス・製品を創出するには、多様な価値観を取り込むことが重要で、女性の活躍が不可欠とされております。 また、ひとの創生では、暮らしの環境を心配することなく、地方での仕事にチャレンジでき、安心して子どもを産み育てられるよう、結婚から妊娠・出産・子育てまで切れ目のない支援を実現するとあります。 この国の総合戦略の政策パッケージに沿って、本市平成27年度一般会計当初予算案に盛り込みました事業を申し述べさせていただきますと、地域における女性の活躍推進につきましては、育児休業等取得促進事業補助や働く世代の女性のための子宮がん・乳がん検診無料クーポンの発行に加え、女性経営者が行う店舗の改装や新しい事業展開に係る経費に対する補助を新たに開始致したいと考えております。 次に、結婚、妊娠、出産、子育ての各段階に対応した総合的な少子化対策の推進につきまして、これまでの婚活セミナー開催、市内での結婚式開催費用等への助成、妊婦健康診査の費用負担などに加え、妊娠する力を高めるセミナーの開催を新たに実施することとし、結婚から妊娠、出産、子育てまで、総合的な支援を実施してまいりたいと考えております。 子育て世代包括支援センターの整備につきましては、結とぴあにおける相談業務を既にワンストップサービスで実施しておりますし、子ども・子育て支援新制度の円滑かつ持続的な実施につきましても、引き続き地域子育て支援センターの運営や、放課後児童クラブ放課後子ども教室などを実施するとともに、子ども・子育て支援事業計画の策定や私立幼稚園運営費の負担などに新たに取り組んでまいります。 多子世帯を支援する仕組みの構築や三世代同居・近居の支援につきましては、従来より子ども医療費助成事業、越前おおの定住促進事業補助に取り組んでおりますが、新たに世代間結づくり事業を実施致しますとともに、平成26年度3月補正予算案の中に、国の補正予算に対応した地域住民生活等緊急支援事業を盛り込んだところであります。 以上、るるご説明してまいりましたが、平成27年度一般会計当初予算案は地方創生に向け、人口減少対策地方活性化などに重点を置いた予算となっており、元気な大野の実現を目指して取り組んでまいりたいと考えております。 次に「任期満了に伴う市議会議員選挙において、女性の議席が一議席減ったこと」についてお答え致します。 昨年、国では、さまざまな状況に置かれた女性が自らの希望を実現して輝くことにより、わが国最大の潜在力である女性の力が十分に発揮され、社会の活性化につながるようにと、全ての女性が輝く社会づくり本部を内閣に設置致しました。 これは全ての女性が職場においても、家庭や地域においても、個性と能力を十分に発揮し、輝くことができる社会づくりを目指したものであり、今後、国では、さまざまな政策に取り組むことと致しております。 そのような中、本市におきましては、先月、任期満了に伴う大野市議会議員選挙が行われ、18人の方が新しく議員に当選されたところであり、そのうち女性議員の数は、お一人となりました。 大野市議会において、女性が議員として当選されたのは、昭和58年選挙の第8代議員が最初で、平成7年の第11代議員から第15代議員までの20年間は、二人の女性が市議会議員としてこれまで活躍されてこられました。また、この間、第37代議長には、県内初の女性議長が就任されたところであります。 今回の選挙の結果、女性議員がこれまでの二人から一人に減りましたが、議員の皆さまは、男女の分け隔てなく広く市民の皆さまの信託を受けた方々であり、議会内での審議等においては、今後とも男女の分け隔てない立場からご審議等を行っていただけるものと思っております。 今後は、大野市におきましても、女性が輝き、活躍する社会の実現のため、大野市男女共同参画プランを推進するとともに、新年度新たに策定致します第五次大野市総合計画の後期基本計画において、施策の一つに「輝く女性の環境整備」を掲げ、各種事業に取り組んでまいりたいと考えております。 その他の質問につきましては、担当からお答えさせていただきます。 ○議長(髙岡和行君)  教育長、松田君。 (教育長 松田公二君 答弁席へ移動) ◎教育長(松田公二君)  私からは、議員ご質問の「教育行政」についてお答え致します。 教育委員会と致しましては、子どもたちが望ましい人格を持ち、平和で民主的な国家及び社会を担うことができる資質を備えた心身共に健康な人に成長することを目的に教育行政を行っております。 特に本市におきましては、教育理念に基づき、豊かな人間性と進取の気象を育てた「明倫の心」と、いにしえより地域社会を成り立たせてきました「結の心」を核にし、「優しく、賢く、たくましい大野人(おおのびと)」を育てる教育を推進しているところでございます。 最初に「道徳教育の小中学校の学習指導要領改正案が公表されたが、今後、大野市としてはどのように対応していくのか」について申し上げます。 今回の指導要領の改正案は、道徳が「特別の教科 道徳」として位置付けられ、いじめの問題への対応の充実や、発達段階に応じた体系的な指導を行うための内容の充実が図られております。 例えば、集団や社会との関わりに関して、小学校低学年では「好き嫌いに捉われないで接すること」、中学年では「誰に対しても分け隔てをせず、公正、公平な態度で接すること」といった、公平・公正、社会正義に関する内容などが、いじめ対策の一つとして新たに加えられております。 教育委員会と致しましては、これまで以上に、計画的、効果的に道徳教育が行われるよう、指導計画の改善や効果的な指導方法の工夫、評価についての理解や研修を進めていかなければならないと考えております。 児童・生徒の道徳性の評価につきましては、多面的、継続的に把握し総合的に評価していく必要があり、数値による評価については慎重な検討が必要であると考えております。 指導方法につきましては、文部科学省作成の道徳教材「私たちの道徳」や福井県教育委員会作成の「夢カルテ」などを活用し、児童・生徒が自らを振り返って成長を実感したり、目標を見つけたりできる工夫や、夢や希望を持って前向きに生きようとする態度を育てる工夫も大切であると考えております。 文部科学省によりますと、評価の観点や方法など詳細につきましては、専門家による会議を設けて検討するとありますので、教育委員会と致しましても、引き続き国の動向を注視し、適切に対応していく所存でございます。 次に「小学生結文化伝承事業が目指すもの」について申し上げます。 私たちの祖先は、長い歴史の中で、農作業や冠婚葬祭などを共に助け合う営みを通して、今日の大野市をつくってまいりました。共に助け合う中で、おのずと共同体の一員としての意識が高まるとともに、強い絆で結ばれた集落やまちが出来上がり、現在に至ったのだと考えております。 また、先人は知識や技術を継承する大切さだけでなく、助け合いの大切さと人がつながる喜びや感動が生きる目的や喜びになることを日々の暮らしの中で感じ取っていたと考えております。これが「結の心」であると思っております。 私は、この長い歴史が証明してきた「結の心」の大切さに思いをはせ、後世に伝えていくことが本市の学校教育の使命であり、必ずや子どもたちの未来を明るく照らす基盤となるものと考えております。 そこで、先人の大切にしてきた「結の心」がどのようにして生まれ、暮らしの中でどのように受け継がれてきたのかを分かりやすい文と挿絵で表した冊子「わたしたちの結の故郷」を作成致しました。新年度に小学校5年生に配布し、「結の心」をしっかりと学ばせることにより、本市で育った若者が常に「ふるさと越前おおの」に思いをはせる心と態度を持ち続けるようになってほしいと願っているところであります。 次に「小学生の一日保育体験の目的と実施の概要」についてお答え致します。 一日保育体験を提唱しております元埼玉県教育委員長、松居 和先生の講演を市長からお聞きし、「赤ちゃんは、しゃべられないからいい」との言葉に心を打たれ、一日保育体験を実施したいと考えました。 赤ちゃんはしゃべれないから、その態度や表情からその思いをくみ取り、世話をしてあげることが保育体験であります。これはまさに人間形成の原点ともなる体験であると感じました。 そこで、本事業の目的を子どもたちに保育体験を通して、命の尊さや命を育むことの楽しさと苦労を感じ取らせ、自分の成長を支えてくれた人への感謝の気持ちを育むとともに、この活動を通して、将来、社会的に自立するために必要な人間力を育てる契機とすることと致しました。 本事業では、受け入れていただける保育園の協力が必要であるため、平成23年度に試行として、まず小学校2校、中学校1校で実施致しました。そして今年度までの4年間で、7小学校と2中学校、合わせて340人の児童・生徒が市内12の保育園で保育体験を行ってまいりました。 これまでの取り組みによりまして、学校の指導体制と保育園の受け入れ体制が整うとともに、保護者の理解も深まりましたので、新年度から夏季休業期間に、市内小学校6年生の全員を対象に実施することと致しました。 児童にとって、たった1日の保育体験ではありますが、学校と保育園では早くから連絡会を行ったり、事後の指導で児童に振り返りをさせ、感想文を教室に掲示したりして、体験したことがより深まるよう工夫しております。 また、保育体験を参観させていただく中で、「はじめは面倒だなと思っていたけど、やっているうちにとても楽しくて、真剣になってしまいました」と笑顔で話す何人もの児童に出会い、実施してよかったとうれしく感じると同時に、今後、子どもたちにとってより感動的な保育体験になるようにしていかなければならないという、思いを新たにしているところでございます。 ○議長(髙岡和行君)  上下水道課長、大久保君。 (上下水道課長 大久保雅章君 答弁席へ移動) ◎上下水道課長大久保雅章君)  私からは、ご質問の1項目目の2点目「当初予算における公共下水道建設事業」についてお答え致します。 大野市公共下水道事業は、平成8年7月から第1期事業に着手し、その後、整備区域の拡大などに伴い事業計画の変更を行いながら、順次、整備を進めているところでございます。 事業計画の変更にあたりましては、大野市総合計画や福井県汚水処理施設整備構想などの上位計画との整合性を図るとともに、急激な社会情勢の変化などにも留意して行っております。 平成25年9月に行いました第4期の事業計画の変更におきましても第五次大野市総合計画との整合性を図り、目標年次の平成31年の計画人口を3万3,300人とし、併せて汚水処理人口や汚水量、また処理場の整備計画などについても社会情勢を踏まえ変更したところでございます。 平成27年度当初予算の公共下水道建設事業につきましては、松田議員の代表質問に市長がお答えしたとおり、ここ2年間の国の交付金内示額が本市の要望額を下回る状況となっている中で、第4期の事業計画を計画どおりに実施するための経費を計上したところでございます。 平成27年1月1日現在の水洗化率は32.4㌫となっておりますが、これまでに供用開始区域内で4,300人余りの方に下水道を利用していただいており、近年では、平均致しますと毎年400人余りの方に加入していただいております。 また、下水道使用料につきましても下水処理センターの維持管理経費を上回る状況となっており、ほぼ計画どおりに推移しているものと判断しております。 公共下水道事業は快適な生活環境づくりと公共用水域の水質保全を図る上で根幹となる重要な事業でありますので、引き続き第4期の事業計画に沿いまして着実に整備を進めてまいる所存であります。 ○議長(髙岡和行君)  総務課長、國枝君。 (総務課長 國枝勢津子君 答弁席へ移動) ◎総務課長(國枝勢津子君)  私からは、ご質問の2項目目「女性が輝き、活躍する社会の実現と女性の社会参画」についてのうち「審議会などの政策・方針決定の場への女性の参画の現状は」についてお答え致します。 市では、男女共同参画社会の実現に向け、平成13年に市が取り組むべき施策を体系化し、計画的に事業を展開するため、大野市男女共同参画プランを策定するとともに、平成18年には大野市男女共同参画推進条例を制定致しました。 そして男女共同参画プランの見直しや改定を5年ごとに行いながら、これまで各種施策を推進してきたところであります。 男女共同参画社会の実現のためには、政策や方針決定の場へ男女が共に参画し、双方の視点を反映させることが重要であり、市では男女共同参画プランの中で、審議会などへの女性の登用率が平成27年までに30㌫となるよう目標を設定しております。 この目標に対する取り組みとしましては、各課所管の審議会等の規程などの中で委員の充て職をやめたり、委員を公募する場合には女性枠を設けることや、選考においての女性採用への配慮などを行っているところであります。 また、各課から各団体等への依頼においても、審議会等委員の推薦にあたっては一個人に多数の審議会委員が偏ることのないことに加えて、女性推薦の配慮をお願いするなどしております。 女性委員の登用率では、約70の審議会等において、各年4月1日現在で、平成24年は20.3㌫、25年は20.2㌫、26年は20.9㌫となっており、近年ほぼ横ばいの状況で、30㌫にはまだ達しておりません。 しかしながら、昨年、女性ならではの感性を生かし、地域に密着した防災活動を展開できるようにと女性消防団員を募集したところ、85人の募集に対して150人近くの応募がありました。 このことは、女性の社会参加や社会貢献への意欲の現われと思っております。 女性が輝き、活躍する社会の実現のためには、女性の社会参加が極めて重要であることから、男女共同参画プランをこれまで以上に推進するとともに、今ほど市長からの答弁の中にありましたように、新年度で策定予定の第五次大野市総合計画の後期基本計画において「輝く女性の環境整備」を施策の一つに掲げ、市を挙げて女性の社会参加の機会を多くしていけるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(髙岡和行君)  建設整備課長、金松君。 (建設整備課長 金松健一君 答弁席へ移動) ◎建設整備課長(金松健一君)  私から4項目目「湧水文化再生」についてお答え致します。 日本地下水学会の講演会は、春季及び秋季の年2回開催され、地下水を研究している学生や研究者が口頭及びポスター形式により研究発表を行うほか、シンポジウムや見学会も開催され、学会の会員以外に一般市民も参加することができ、本年10月22日から24日の3日間、2015年秋季講演会を本市の結とぴあで開催する予定となっております。 今回の講演会開催にあたっては、福井大学の福原教授を委員長とした実行委員会が設置され、本市からは私が実行委員として参加しております。 しかしながら現在のところ、講演会の概要は確定していないため、今後も引き続き委員会に参加し、本市の湧水文化を全国に発信できる講演会となるように意見を述べていきたいと考えております。 また、講演会には、市内外からおよそ300人程度の参加者が見込まれているため、本市をアピールする絶好の場と考えており、本市をフィールドとして昨年度から調査・研究を行っている国土交通省、国土技術政策総合研究所の「福井県大野盆地における水循環解析」と、本市が筑波大学と共同で行っている「越前大野流域における水循環機構」の研究成果を今回の講演会で発表していただく予定であります。 これらは今後の本市の地下水を考える上でも有効なものであるため、多くの市民に聞いていただくことで越前おおの湧水文化再生計画の推進につながるものと考えております。 現在のところ、講演会の内容が決定していないため市民への周知は行っておりませんが、実行委員会で決まった段階で、市報などを活用し参加を呼び掛けていきたいと考えております。 ○議長(髙岡和行君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  それでは、再質問させていただきます。 平成27年度当初予算の女性の起業家を支援するという、これを拝見させていただいたときに非常にうれしい思いを致しました。 と言いますのも、子育てが一段落した女性たち、かなり時間がございます。それとパワーもございます。 こういった女性が今後、社会の中で輝く場を提供していただけるということで、非常にありがたいなと感じております。 ただ1点だけ、女性ってそんなに資金を持ち合わせていないんですね。 こういったことも鑑みて、普通であれば2分の1の補助を3分の2というようなことで大幅にアップしてくださっているんですけれども、こういった資金面のほかに、メンタル的なサポートというのが非常に大事かと思われます。 企業を立ち上げて、うまくいきかけたから、もう後はお任せしますっていうようなことじゃなくて、やはり何年も何年も追跡みたいな形で一緒に相談相手になっていただけるとか、指導いただけるとか、こういったこともお願いしたいと思うんですけれどもいかがでしょうか。 ○議長(髙岡和行君)  商工観光振興課長、嶋田君。
    商工観光振興課長(嶋田敏文君)  ただ今の件につきましては、特に女性に限ったということではないんですけれども、新しく起業される若い方や或いはまちなかで中心市街地で創業されようとしている方などに対して、2年前、国の呼び掛けで、ふくい大野・勝山地域プラットホームというものを商工会議所とかの支援機関ですね、或いは金融機関とか、そういった創業をする方のバックアップができるような機関が中心となりまして、そういった体制を作っております。 その中では、例えば創業者セミナーとか或いは補助金を申請する際の支援の方法とか、申請書の書き方ですね、そういったものを含めまして、総合的に皆さんが連携して手伝うというようなことでございます。 特に商工会議所が窓口になりまして、例えば銀行なんかに最初に行くことが多いかと思うんですが、そういった場合もそういった窓口を紹介して、スムーズに行けるような、そして今ご質問にございましたその後のフォローアップにつきましても、相談にいらっしゃれば対応していくという体制がもう既に取られているということでございます。 ○議長(髙岡和行君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  ありがとうございます。 昨日、市長のご答弁の中に「女性は着実に進めてくださる」というお言葉をいただきました。これも非常にうれしかったんですね。 ですから、こういった新事業が今年度から始まるということは、私もやっぱり多くの女性の方々に教えてあげて、そういったことであればやりたいというような人をぜひとも紹介させていただきたいと思います。 それで、もう一つ新事業の「まるごと道の駅」これも非常に女性の視点が重要じゃないかという気がしてなりません。 これまでの道の駅というのは、休憩機能と情報発信、地域の連携機能といわれることで、人・物・情報が集まる所ということで全国各地に広がってまいりました。 でもこれからは、農産物の直売とか、加工とか、レストランとか、そういった食と農というようなこともいわれています。 そういったことを考えると、非常に女性が関心のあることなんですね。 生活の実体験、経験則の中からいろんなアイデアが生まれてくるんじゃないかという気がしております。 今後、こういった企画を立てるときに、ぜひ女性を参画していただきたいと思うんですけれどもいかがなものでしょうか。 ○議長(髙岡和行君)  企画総務部長、田中君。 ◎企画総務部長(田中雄一郎君)  今のご質問でございますが、まるごと道の駅は一例として出していただいたことだと思います。 実際に今後いろんな計画を進める上で、今ほど総務課長がご答弁申し上げましたとおり、やはり女性の視点、例えばご指摘の食であったり、農であったり、そういった部分で女性の方の意見を多く取り入れると。計画によってですね、いろいろな考え方があろうかと思いますが、できるだけ、それぞれの計画で女性の方も入っていただけるような体制を作っていきたいというふうに考えております。 ○議長(髙岡和行君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  第五次総合計画の後期計画の中に「輝く女性の環境整備」と、こういったことを入れていただけると、こういったことも含めまして、やはりこれから大野の女性がますます輝くことを願っております。 では次に、学校教育の問題について再質問をさせていただきます。 この道徳教育なんですけれども、一番私が感じる重要な問題というのは評価をするという点でした。 やっぱり人間が人間を評価する、また大人が発達段階途上である子どもを評価するということで、非常に危険を及ぼすのではないかという気がしておりますが、この評価に対して、先ほど国の動向とかということもありましたけれども、国は国として、大野は結の故郷というようなことで、子どもたちに結という精神を育てている状況なんですね。 こういったところで、評価をどのようにされるのか、もうちょっと細かく教えていただけませんか。 ○議長(髙岡和行君)  教育長、松田君。 ◎教育長(松田公二君)  今、議員ご指摘の評価につきましては、本当に先ほど申し上げましたように議論伯仲といいますか、そういったところで、これからの文科省での専門家会議の中で議論されていくだろうと。 それをしっかり注視していきたいなと思いますが、今、個人的にはですね、道徳の評価は評価をするとすれば、私としては記述式で、しかも長所伸長型、こういった評価をしていくことが子どもたちの心の成長にとっては、いいのではないのかな、こんなことを感じているところでございます。 ○議長(髙岡和行君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  今回の教育基本法の改正をずっと私も見せていただいたんですけれども、道徳教育の導入だけでなく、至る所にキーワードとなるもので、非常に危惧されるものがございました。 それはさておきまして、この道徳教育においても道徳教育推進教師を中心に指導体制を組むということなんですね。 これも各学校で何名の方が道徳教育推進教師という位置付けがされるのか分からないんですけれども、これも一つ間違えると大変なことになると思うんですけれども、これについてはどのようにお考えですか。 ○議長(髙岡和行君)  教育長、松田君。 ◎教育長(松田公二君)  大野の道徳教育を申し上げますが、大野での道徳教育を調査しておりますが、35週きちっと道徳の授業が確保され、そして道徳研究会を中心に研究され、それが各学校に広がって、そして道徳教育が実践されておりますので心配はございません。 ただ、今言われました道徳推進委員といいますか、教諭といいますか、そういったものにつきましては、今、検討中の段階でございますので、そのことについてどうこうということを申し上げるのは控えさせていただきたい、こんなふうに思います。 ○議長(髙岡和行君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  子どもの自由な発想とか、それから創造力ですね、こういったことが壊されないような、そういった道徳教育であってほしいと思います。 それと、もう一つは言論の自由。 子どもたちがさまざまな考えをさまざまな場面で言い合える、また、それを聞く子どもたちは自分と違っていても、この人の考えはこうなんだと、それも認めるというのが一番大事なことだと思います。 人の差異を認めるという、こういったことで道徳教育が進んでいくんであれば、とても幸せなことかなと思います。 次にいきます。 一日保育体験。 これも先ほどお話を聞かせていただいて、子どもたちにとってそういった時間が、365日のうち1日でもあることは素晴らしいことだと思いました。 それに加えて、受け入れ先の保育園ですね、保育園の設置者、それから先生方たちも学校の子どもさんを預かるということで、平常の保育以外にもいろいろ神経を使われたりするんですけれども、そういったところを大野の子どもたちのために受け入れてくださったということでも、非常にありがたいなと思っています。 先ほど教育長のお話の中に、この1日保育、言葉のない子どもたちを見ると。これ本当に苦労なんです。 これ保育園、幼稚園の先生方は、もう実感されているんですけれども、私たち人間は言葉が使えるので言葉でものを教えようとします。 ところが相手は言葉が分からないので、相手に分かるように伝えなければなりません。 そうなると、遊びであったり、いろんなことがあるんですけれども、そういったことで、言葉の分からない子どもたちにいかにして自分の思いを伝えるか、相手の気持ちを理解するかということで非常に素晴らしいと思っております。 ただ一つ、命の尊さということで、生まれたての赤ちゃんとか、まだ誕生して日が浅い子どもたちですね、これだけをとって命の尊さというのは、ちょっと私は不十分であろうと。 命の尊さというのは、赤ちゃんが生まれてから亡くなるまで、人間の一生を通して命の尊さというようなものを感じていくんだと思うんですね。 こういったことで、やっぱり生きていくと段々年を老いていって、自分では自分のことができない、人に頼らないといけない、助けてもらわないといけないと、ここまで通して命の尊さということを伝えていきたいと思うんですけれども、こういったことは別のところで指導なり、そういったことは行われているんですか。 ○議長(髙岡和行君)  教育長、松田君。 ◎教育長(松田公二君)  保育体験で小さな子どもたちとの触れ合いを通して、本当に命の尊さ命の大切さ或いはそういう生ある者と触れ合うことの喜び、こういったものを感じさせると同時にですね、学校だけではございませんが、公民館等々でも世代間交流であったり、或いは学校の中での栽培活動であったり、ドングリの苗育てであったり、そういったところの中で命或いは環境、こういったものをしっかりと連携させながら、絡ませながら、学習を進めさせていただきたい、こんなふうに思っているところでございます。 ○議長(髙岡和行君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  多分子どもたちは、幼児と触れ合って、とても素晴らしい表情をすると思いますね。 そういったことをやっぱり私たち大人、学校の先生もとても忙しいと思うんですけれども、大人たちもそういった子どもの表情をきちんと受け止めて、また、それを振り返りで子どもたちに自信とか、そういったものを身に付けさせていただければ幸いかなと思います。 もう1点です。 小学生結文化伝承事業。 これは結の故郷という、「結」、「結」というようなことで、非常に言葉が浸透してきていると思います。 最初、私もなかなか使いづらいというか、自信を持って使えなかったんですけれども、そういうふうなことで、人に言うときも結と言ったり、何かものを書くときも結の故郷というものを一言付けたりしてまいりました。 ところが最近、あまりにも多すぎてといいますかね、広がりすぎて、言葉だけが先行していって、本当の、本来の「結」というものが子どもたちに伝わっているのかどうかということを感じております。 それと、昔からの文化、伝統、それから大野に伝えられてきた素晴らしい偉人たちのお話とかですね、そういったことを子どもたちに知識として、それから情報として、それから今後の糧として伝えるのは非常にいいんですけれども、押し付けになっては非常に困るなという気が致します。 それで「結」といいましても、個人的なことになりますけれども、私は市街地に生まれましたので、「結」という言葉は知りませんでした。 ところが、やっぱり何十年も生きてきた経験則の中で、いろんな話を聞いて、ああこういったものが農村地域にはあったんだというようなことを感じて、応用が利くようになりました。 ところが子どもたちというのは、まだそんなに経験が長くないので、応用という部分に関しては、非常に何といいますかね、線が細いというような気がします。 でも一番大事なのは、そういった話から応用して、こういったことも「結」なんだなとか、こういったことをしようとか、そういった子ども発想が大事かと思うんですけれども、そういったことはどういう形で子どもたちに伝えていらっしゃいますか。 ○議長(髙岡和行君)  教育長、松田君。 ◎教育長(松田公二君)  結というものは、やっぱり人と人とがつながる人間関係力を付ける、こういったことが「結」の心に込められていると思います。 こういったこの世の中、急激な変化と競争の社会にあって、こういう「結」の心というのは極めて大切だというような形で教職員一同理解をしながら、いろいろな学校行事等々で「結」という言葉を使いながら、結び付きという言葉を使いながら、そして人とのつながりということを使いながら、そしてさらには思いやり、感謝という言葉を使いながら、いろいろな学校行事のところで、校長あいさつであったり、学校担任の指導であったり、そういった形で「結」というものを内面から理解させる、そういったことにご努力をしているのが現在でございます。 もちろん、いろいろな体験も通さなければならないと思いますが、そういう体験も大事にしながら、内面にスポットを当てていきたいなと、こんなことを思っております。 ○議長(髙岡和行君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  これまでの大野に伝えられてきた「結」、それはそれでとっても大事なことで、子どもたちに伝えていくことは、とても重要だと思います。 でも、これからの大野を担っていく子どもたちが自分たちの「結」というものを発掘していくとか、作り上げていくということも大事かと思うんですけれども、その点はいかがですか。 ○議長(髙岡和行君)  教育長、松田君。 ◎教育長(松田公二君)  そういうことも頭の中に入れながら、これからの結の故郷づくりに努めていきたい、こんなふうに思います。 ○議長(髙岡和行君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  努めながらということなんですけれど、例えば子どもたちが、何か行動を起こしたときに、アクションを起こしたときに、「やっぱりそれって結だよね」ということで、その子の言語とか、行動とか、そういったことを認めていただければ、それはその子にとって心の中の「結」が現実問題として、ピタッとマッチングしたことになると思うんですね。 学校の先生方は本当にお忙しいので、あれもこれもというようなことを押し付けるのは非常によくないとは思うんですけれども、今、昨年から結の元年ということでスタートしておりますので、そういったことも心掛けていただければと思います。 お願いします。 続きまして、すいません、男女協働参画プラン。 先ほどご答弁いただいて、大野市はいち早くプランを作りまして、一番私がすごいなと思ったのは、審議会、それから協議会の女性の積極的登用にきちんとした数字を出しているんですね。 これというのは、福井県下を見てもなかなか数字をきちんと出している自治体というのはないんですわ。 でも、これきちんと数字を出しておられるので素晴らしいなと思いました。 数字は30㌫ということですけれども、20㌫台ということなんですけれども、まず数字を示して、やっぱりきちんとした数字を高めていくということで頑張っていただけることは、非常にありがたいと思っております。 今後も、いろんな方法でクオーター制ということがいいのかどうか分からないんですけれども、ある程度の人員をこちらから指定して女性の方になっていただくとか、そういった方法も考えていただくわけにはいきませんか。 ○議長(髙岡和行君)  企画総務部長、田中君。 ◎企画総務部長(田中雄一郎君)  いろんな審議会等の女性の参画率30㌫ということでございます。 ただ今ご答弁申し上げたとおり、20㌫台で推移しているのが現実でございます。 その中で、原因と致しまして、どうしてもいろんな各界各層の代表の方から委員をお願いするわけでございます。一部、市民の方の公募ということもございますが、その中で、それぞれの団体なり機関なりの構成しているメンバーの男女の割合というものが、やはり女性の方は、そういうところの役員になりにくい部分もあろうかと思います。 市だけの話ではなくて、やはり市内のそういった団体とか、そういった方々の中でも、女性が段々登用されていくように啓発にも取り組んでいかなければならないと考えております。 ○議長(髙岡和行君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  各団体から1人というようなことだと思うんですけれども、例えばこういった時代ですので、女性の団体は2団体とか、そういった工夫もしていただけるとありがたいかと思います。 いかがでしょうか。 ○議長(髙岡和行君)  企画総務部長、田中君。 ◎企画総務部長(田中雄一郎君)  人数には偏りがあっては困りますし、全部2人といいますとすごい人になってしまいます。 その辺はどうか分かりませんが、先ほどのまるごと道の駅の食、農という部分ではですね、例えば農協の女性部の方、そういった方に限定して入っていただいたり、そういったことは考えられるのかなと思っております。 ○議長(髙岡和行君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  全ての団体から2人と言ったわけではないんですけれども、またご検討をお願い致します。 それでは、最後ですけれども、公共下水道について再質問させていただきます。 非常に公共下水道は、担当課の方も長期にわたるので、非常にご苦労さんなことだと思います。 それと、加入率がなかなか一気に伸びないと、長期的な課題なので、すぐ伸びないということでご苦労していただいているんだろうと思います。 このほど国の方は、新下水道ビジョンというものを出しました。 これによりますと、やっぱり人口減少、その他早くに下水道整備をした所の老朽化等々を鑑みて、それからもちろん国の財政のことも含めて、見直しをするようにということですね。 これは「公共下水道事業を見直しなさい」といっているんじゃなくて、先ほど課長もおっしゃったように、やはり川を汚さないということが下水道の目的なので、いろんな処理方法がある、その上で、きちんと地域に合った見直しをするようにと。 こういったことに関しては、地域住民の意見を反映するようにということがいわれております。 これは私も非常にこっちがいいとかあっちがいいとかということを簡単に言えなくて、非常に悩んで勉強もさせていただいています。 まず下水道工事うんぬんというのではなくて、市民に見える化ですね、下水道事業の見える化。 これは前回も企業会計にいち早くシフトしてはいかがですかということをお尋ねしたところ、「まだ時期尚早である」ということをお聞きしたんですけれども、今だからこそ、やっぱり準備をしておいた方がいいのではないかという気が致しますけれどいかがでしょうか。 ○議長(髙岡和行君)  上下水道課長、大久保君。 ◎上下水道課長大久保雅章君)  今のご質問ですけれども、当然そのことにつきましては、従来よりも視野に入れまして準備しているところで、そういった資産管理とか、図面とか、いろんな会計につきましてもデータ化していくといいますか、それはもうできるところからやっぱりやっていくということで、そういった総務省からの指導もございますので準備はしているというところでございます。 ○議長(髙岡和行君)  梅林君。 ◆8番(梅林厚子君)  国の方もこの準備に関して予算措置をするというようなこともいってございますし、それからまだはっきり私は確信を持っては言えませんが、30年ごろまでには確実に公営化にシフトしたいというようなことも国がいっています。 時期的に少しずつでも準備していただければ、市民に開かれた公共下水道事業になっていくことと思います。 これで再質問を終わらせていただきます。 どうもありがとうございました。 ○議長(髙岡和行君)  以上で梅林厚子君の質問を終結致します。 この際申し上げます。 今ほどの梅林君の発言につきまして、不適切な発言がございましたように思います。 会議録を調査の上、議長において対処させていただきますので、よろしくお願い致します。 (10番 宮澤秀樹君 質問席へ移動) ○議長(髙岡和行君)  あらかじめお願いを申し上げておきます。 理事者の皆さん方には、再質問の場合、自席で答弁をすると思いますけれども、なるべくマイクを口に近付けていただくようにして、ご答弁をお願いしたいと思いますので、よろしくお願い致します。 次に、宮澤秀樹君の質問を許します。 宮澤君の質問は、一括質問・答弁方式で行います。 宮澤君。 ◆10番(宮澤秀樹君)  創生おおのの宮澤秀樹でございます。 会派各位のご同意を得、通告に従い一般質問をさせていただきます。 その前に、退職される職員の皆さま方におかれましては、本当に市民への公平という立場での職であったと。 そういうところから精神的にもかなり苦労された場面があったのではないかと思い、心から敬意と感謝を申し上げ、質問に入らせていただきます。 人口減少は、農業にも強い影響を与えていますので、まず農業振興についてお尋ねを致します。 農協改革が課題となっています。 つまり全国農業協同組合中央会、いわゆるJA全中の在り方を見直す方向となっています。 地域農協が必ずJA全中の監査を受ける必要がありましたが、一般の監査する法人でもよくなり、また全中の監査部門を分離する方向です。 そして注視するのは業務の方です。 これまで農家は農協の指導の下、作ることは努力してきましたが、販売に至っては、ほとんどが農協頼りといっても決して過言ではないかと思います。近年においては、集落営農組織や農業法人に小規模農家は頼るしかなく、不安を抱えるばかりであります。 このような状況において、本市の基幹産業である農業の方向性、ビジョンをどのように考えておられるのでしょうか。 また、六次化を急ぐ必要があると考えますが、取り組みや現状はどのようなものかお尋ねを致します。 次に、道路環境についてお尋ねを致します。 通常、道路ができれば周辺の環境も変化します。逆に、環境が変われば道路の見直しも必要となることも出てくると考えます。車や人の交通量の変化は、付き物となるのではないでしょうか。 学校、量販店、スーパー、病院等さまざまな施設が必要となっている今日、特に市道に関して整備や点検等はどのように考えておられるのかお尋ねを致します。 2項目目は、従来から課題となっている県道皿谷・大野線についてです。 北電移転が必要ですが、昨年5月に地元より早期事業化、着工の要望も出ているように、市民は大きな期待を寄せているところです。 現状や今後の対応をお聞かせください。 最後に、うらら館について質問致します。 六呂師については、本日も報道されておりますが、現在、うらら館は稼動できず、あっ宝んどや平成の湯などを使用し取り組まれているお出かけほっとサロン事業に影響はないでしょうか。 今後、さらに高齢化がスピードを増し、進むと予想されます。 また、隣には多額の事業費を掛け整備されたテニスコートも存在し、テニスコート利用者への影響、さらに六呂師高原全体での環境への影響などが考えられますことから、現状と対応についてお考えをお尋ね致します。 どうか答弁される方、申し訳ございませんが、ゆっくりとご答弁のほどお願いを申し上げます。 ○議長(髙岡和行君)  宮澤君の質問に対する理事者の答弁を求めます。 副市長、下河君。 (副市長 下河育太君 答弁席へ移動) ◎副市長(下河育太君)  私からは「うらら館」についてお答え致します。 まず1点目の「温浴施設で行われているお出かけほっとサロン事業に影響はないのか」についてでございますが、お出かけほっとサロン事業は、市内の温浴施設を利用して、高齢者の交流活動や健康づくりを促進し、閉じこもり予防や介護予防を図ることを目的として平成21年度から実施しています。 会場と致しましては、うらら館、あっ宝んど、パークホテル九頭竜、フレアール和泉の四つの施設を利用しておりましたが、平成24年12月にうらら館が休業してからは、うらら館での実施分を他の三つの施設で分担して実施しているところであります。 お出かけほっとサロン事業の実施回数と参加者数について申し上げますと、うらら館が休業する前の平成23年度におきましては、サロン事業全体で年間167回実施し、5,615人の参加がありました。そのうち、うらら館では47回の実施、1,866人の参加となっているところであります。 うらら館が年度途中で休業しました平成24年度におきましては、168回の実施、5,869人の参加、そしてあっ宝んど、パークホテル九頭竜、フレアール和泉の三つの施設体制となりました平成25年度では、年間168回の実施、5,916人の参加となっております。 このように、うらら館が休業したことによりまして、お出かけほっとサロン事業の会場となる温浴施設の選択肢が1カ所減った状況ではございますが、他の三つの施設の利用回数を増やすことで、年間実施回数や参加者数を減らすことなく継続できているところであります。 次に、2点目「六呂師高原の観光に対する影響の現状と対応」についてでございますが、六呂師高原は六呂師高原スキー場を中心に六呂師高原協業組合の経営するホテルのほか、奥越高原青少年自然の家、自然保護センター、円山公園、ミルク工房奥越前、うらら館、サン・スポーツランドなどの施設を有し、年間を通じた観光地として、県内外から多くの観光客にお越しいただいておりました。 平成24年の六呂師高原の観光入り込み客数は17万3,000人余りで、市街地観光、九頭竜ダム周辺に次ぐ観光地として、市全体の入り込み客数の約11㌫を占めておりました。 多様な余暇活動と快適な休息の場を提供するファミリーで楽しめる休養施設として、平成10年11月にオープン致しましたファミリーリゾート休養施設うらら館につきましては、オープン以降、年間4万人から5万人の入場者があり、平成15年度では過去最高となる5万7,416人の入場者を数えるなど、市内外から多くの利用をいただいておりました。 しかしながら、指定管理者となっておりました六呂師高原振興会の運営母体であります六呂師高原協業組合が、平成24年12月に、スキー場事業、ホテル事業などを停止し、清算手続きに入ったことから、うらら館の指定管理を取り消し、以降、休業という状況に陥っております。 なお、うらら館の現状でございますが、うらら館につきましては、その用地の確保の中で、南六呂師放牧組合等からその用地を賃貸借しているという権利関係がございまして、そういう課題もございますので、今後、その清算手続きの行方を見ながらうらら館の取り扱いを検討したいと考えているところでもございます。 その他の質問については、各担当よりお答え致します。 ○議長(髙岡和行君)  産経建設部長、佐子君。 (産経建設部長 佐子重夫君 答弁席へ移動) ◎産経建設部長(佐子重夫君)  私からは、ご質問の1項目目「農業振興」と、2項目目の「道路環境」についてお答え致します。 最初に、1項目目の「農業振興」についてお答え致します。 まず1点目の「本市農業の方向性・ビジョン」についてでございますが、本市では、これまで越前おおの型食・農業・農村ビジョンに基づく各種施策を実施し、農業振興に取り組んでまいりました。 これまでの取り組みの概要を申し上げますと、まず国の方針である農地の集積・集約を進めるとともに、兼業農家など小規模農家が営農活動を継続することを可能とするための支援を行い、多様な経営体の共生による農業振興を図ってまいりました。 また、環境調和型農業を推進し、食の安全・安心など消費者ニーズに応じた農産物の生産と総ブランド化を図り、越前おおの農林樂舎などによる積極的な販路拡大を通して、農業者の所得向上に努めてまいりました。 さらには国の日本型直接支払制度の活用や、農業委員会等と連携した農地パトロールの実施による農地の適正な管理を行い、県営土地改良事業を主体とする再整備を積極的に支援し、農業者の経営意欲の維持向上と農地の多面的機能の発揮を図ってまいりました。 また、有害鳥獣の捕獲や山際などでの電気柵などの設置を支援し、市民と連携して鳥獣被害の防止にも努めております。 しかしながら、昨年の米の下落は農業者の意欲をそぐものでありますし、今後のTPPの行方もあり、農業者の不安はつきない状況にありますので、農業者にとって将来に希望の持てる農業政策に取り組んでいく必要があります。 今後は、これまで実施致しました各種施策の成果を検証し、必要に応じて内容を補完しながら越前おおの型食・農業・農村ビジョンの基本理念「越前おおの型農業の持続的発展」の実現を目指してまいります。 また、国により農政が大きく変革されようとしていることから、国、県の動向を注視しつつ、平成29年度からを計画期間とする新たな越前おおの型食・農業・農村ビジョンの策定に向け、時宜に即した本市農業の目指すべき方向性を検討してまいります。 次に、2点目の「六次産業化の取組みと現状」についてでございますが、市内には国の認定を受けてサトイモなどを使用した六次産業化に取り組んでいる農業者がおられますし、農商工連携の取り組みとして、市内の食品製造業者に原材料となる農産物を提供している農業者や、加工のみを業者に委託し、できた商品を自ら販売する農業者などもおられます。 また、市の取り組みと致しましては、平成22年度から農産物加工販売支援事業を実施し、加工のための施設・機械の導入に対する支援並びに加工品の販売に対する奨励金の交付を行ってまいりましたが、実績も少なく、農業者にとっても取り組みにくい内容であったことから、新年度におきましては、本事業の補助率をかさ上げするとともに、要件を緩和し、取り組みの促進を図っていくこととしております。 過去においては、平成23年度、24年度において、市内の農業者と市内外の飲食業、食品製造業、旅館業などの方とのマッチング商談会を開催し、以後の契約に結び付いた事例がございました。 そのほか、市が事務局を務める大野市認定農業者協議会において、先ごろ滋賀県甲賀市で、米粉やもち米を使って商品化している六次産業化の先進事例を視察し、調査研究しております。 また、昨年10月に実施された全国さといも産地交流会では、奥越農業振興協議会で特産のサトイモを使用した「サトイモフードコンテスト」を実施したところ、大野市からは、グランプリに輝いた里芋焼酎の香り付けをしたチョコレートや頭芋を使った里芋チップスなど7団体から10品目が出品されました。 今後、出品された商品をまとめたリーフレットを作成し、これを各所に設置して、商品の販売促進とサトイモ産地のPRを行っていくこととしています。 さらに平成26年度においては、国の過疎集落等自立再生対策事業を活用し、ソバや穴馬カブラを使用した料理コンテストや、穴馬スイートコーンの加工品開発などにも取り組んだところであります。 今後は、庁内の連携はもとより、関係機関・団体とも十分に協議し、意欲ある農業者が加工、販売などにより取り組みやすくなるよう支援し、農業者の所得向上を図ってまいりたいと考えております。 次に、2項目目の「道路環境」についてお答え致します。 まず1点目の「市道の整備や点検」についてでございますが、道路は市民の日常生活や産業経済を支える上で重要な社会基盤であり、必要な道路整備と併せ、適切な維持管理に努めているところです。 道路の維持管理につきましては、安全で安心して利用できるよう破損箇所を早期に発見し、迅速に対処することが重要であると考えております。 このため、職員によるパトロールはもとより、地域住民や区長の方々、また道路を利用される方々からの情報提供などにより破損箇所の把握を行い、その緊急度に応じて順次補修を行っているところであります。 特に学校周辺の道路に関しましては、平成24年4月以降、登下校中の児童らが巻き込まれる交通事故が全国で相次いで発生したことを受け、文部科学省、警察庁、国土交通省が連携し、通学路における交通安全を早期に確保する取り組みを行うこととなりました。 本市におきましては、平成24年8月に市教育委員会、市内各小学校、保護者、地域住民、大野警察署、奥越土木事務所、市建設課から関係者が立ち会い、通学路の緊急合同点検を実施し、危険箇所の対策を検討しました。 これまでに横断歩道や歩行者用信号機の設置、路面表示によるドライバーへの注意喚起、国道157号今井地係での歩道整備、陽明中学校南側の市道においては、水路ふたの設置や転落防止柵の設置など、各関係機関において順次対策を行っております。 引き続き通学路の安全確保に向けた取り組みを行うため、昨年6月に合同点検を実施するとともに、市教育委員会、大野警察署、奥越土木事務所、市建設整備課で構成する大野市通学路安全推進会議を設置し、10月に大野市通学路交通安全プログラムを策定致しました。 本プログラムでは、今後も年に1回、各関係機関が参加する合同点検を実施するとともに「合同点検の実施と対策の検討」「対策の実施」「対策効果の把握」「その結果を踏まえた対策の改善と充実」を一連のサイクルとして繰り返す、PDCAサイクルを関係機関が連携して実施していくことにより、通学路の安全性の向上を図ってまいりたいと考えております。 次に、2点目の「県道皿谷大野線の現状や今後の対応」についてでございますが、ご質問の道路は都市計画道路中保中野大橋線として、平成10年4月に都市計画決定された幹線街路であります。 道路の未整備区間の概要は、北陸電力株式会社大野支店大野電力部西側の中挾交差点から中保の国道157号大野バイパスまで延長約910㍍、幅員は18㍍、両側歩道付きの2車線で計画しております。 この区間の整備は、中部縦貫自動車道大野インターから国道157号大野バイパスを経由し、来訪者を中心市街地へスムーズに誘導するアクセス道路として、また市民の通勤利用や広域的な救急医療体制充実のための重要な幹線道路であると認識しております。 事業主体につきましては、国道157号大野バイパス整備の後、県事業で行うこととして、今年度から県への重点要望書に掲載するなど、強く要望しているところであります。 これからも県と連携を強化し、早期事業化に向けて努めてまいります。 ○議長(髙岡和行君)  宮澤君。 ◆10番(宮澤秀樹君)  大変分かりやすいご答弁ありがとうございました。 少しちょっとお聞きしたいんですが、まず農業振興についてです。 昨年の9月だったかな、米の品質ということで、測定器の導入の予算が確か計上されていたと思うんですけれども、購入されたと思うんですけれども、利用度はどのぐらいですかね。 ○議長(髙岡和行君)  農業林業振興課長、朝日君。 ◎農業林業振興課長(朝日俊雄君)  議員のご質問は、米の品質評価システムだと思いますけれど、導入が11月でございましたので、これまでに113件のご利用があったと聞いております。 ○議長(髙岡和行君)  宮澤君。 ◆10番(宮澤秀樹君)  自分が思っていたよりもたくさんの利用者があったのかなとは思います。 それはやはりこの北陸地方というのは、昔から米作りが中心で、そういう自主流通米の販売ができるようになってから、非常に米の品質というものが大切になってきたのかなと、そのように感じて、この事業は大変素晴らしいと私も思っております。 それから先ほど私が申し上げましたが、農業就労者の平均年齢でございますけれども、実は県内の平均年齢というのは非常に高くて、全国でも5番目に高いという69.4歳と。 非常に高いですよね。 そしてまた、耕作地に関して、特に放棄地が非常に増えてきた。 市長の予算説明の中でも、農地中間管理事業、それから日本型直接支払制度、また中山間地域直接支払交付金、こういったことを述べられておられましたが、この中で私がやはり一番気になるのは、耕作放棄地が非常に増えたということ。 県内でも1,730㌶と、これ10年で約倍増になっているんです。 この放棄地についてはですね、山あいだけでは決してございません。平地においても最近は増加傾向にございます。 それはなぜか、やはり高齢化が一つの原因、それからもう一つは機械自体が大型化になっている。 農業者は高齢化になってきた。 残した理由というのは、やはり例えば自家野菜は作れるからまだ残そうと。少しの小規模農地を実際は耕していた。 ところが、年齢がどんどんどんどんと高齢になってくると、一人暮らし或いは老夫婦二人だけの世帯がそれを耕すことができなくなっているのが現状ではないかなと思います。 こういったところをどのように対応するのかということをお聞きしたいと思います。 ○議長(髙岡和行君)  農業林業振興課長、朝日君。 ◎農業林業振興課長(朝日俊雄君)  大野市におきましても高齢化は進んでおります。 2010年の農林業センサスでは70歳ということで、今回、また農林業センサスをやってございますけれど、また高齢化になっていると思っております。 今ほどの小規模の農家に対する機械ですね、なかなか自家野菜等には自分で機械ができないということでございますけれど、全ての機械に対しての支援はちょっと難しいかもしれませんが、大野市におきましては特産作物ですね、サトイモとかネギ、ナス、キク、それを生産拡大するために、新年度におきましては、従来の補助率よりも補助率を上げて、機械を使うことで、家庭等の小規模の方でも特産野菜の栽培に取り組めるという環境づくりをして、ご支援をしてまいりたいと思っているところでございます。 ○議長(髙岡和行君)  宮澤君。 ◆10番(宮澤秀樹君)  ちょっと農協さんの資料をお借りして申し訳ないんですが、平成25年度の農産物の売上販売実績としては46億600万円、そして26年度が43億6,300万円。 その差は幾らか、2億2,390万円。 この内訳ですが、野菜はほぼ6億7,000万円と6億5,000万円で、さほど変わりません。また、花きいわゆる花ですね、そういったものも約1億前後でそんなに変わらない。 何が変わったのか。 米ですよね。 米が非常に下落をした。 そして野菜なんかも特産野菜の構成比率を先ほど6億6,000万円と言いましたけれども、その内訳を見ても、サトイモが62㌫で、ネギが30㌫、ナスが約4㌫、非常に畑作においては高齢者になりつつあるけれども、そういった小規模農家の方々は頑張って生産をし続けている。 そういうことが、この売り上げ一覧表で多分分かると思います。 私が何を言いたいかと言いますと、今、申し上げましたこの野菜、それぞれナス、ネギ、サトイモ或いは花き、こういったところは農協においても部会というものがございます。 これをもう少し集落の中で、そういった放棄地がある所で、そういったものを引用できないのか。 やはり放棄地にならないような方法というものをもう少し考えなければ、駄目ではないかなと私は思います。 農業は本当に細かい手間が掛かります。その手間が一人ではできないから放棄するんです。 それをやはり放棄ではなくて、お互いに結の精神そのものをぶつけ合う、結び付ける。 そういうことをやることによって、この集落内の小規模の土地が生きてくるんではないかなと。 従って、畑作の強化というものの政策というものはできないのか、その辺をお尋ねしたいと思います。 ○議長(髙岡和行君)  農業林業振興課長、朝日君。 ◎農業林業振興課長(朝日俊雄君)  おっしゃるとおり、水稲ではなかなか今後収益が見込めないと。 ただ、水稲も先ほどの品質評価システムによって食味を上げたり、環境保全型農業に取り組むことによりまして、ブランド力を高めて、少しでも高く売れる米作りもしていく必要があると思います。 そして野菜作りでございますけれども、現在、新年度の減反率が33.6㌫になってございます。3分の1が減反をしなければならないという状況で、実はどうも国の今後の予想を見ますと、毎年1㌫ぐらい米の消費が減ると。 これは人口減少と主食が米以外に代わることでありますけれども。 仮に10年間と致しますと、今の転作はほかのいろいろな影響もあると思いますけれども、このままの推移ですと、転作率は40㌫にならざるを得ないのかなと思っております。 そういう中で、やっぱり水稲と畑作を交互にやる、やっぱり輪作ですね、そういうことに取り組んでいく必要があると思っています。 そういうことで、特に特産作物につきましては、今後もご支援をしなければなりませんし、集落営農につきましても、今年度も一つできております。 やはりそういう集落でお互い支え合う集落営農を大野市としましてもご支援しながら、みんなが結の精神で、先ほどの耕作放棄地がない、そういう環境づくりに努めてまいりたいと思っております。 ○議長(髙岡和行君)  宮澤君。 ◆10番(宮澤秀樹君)  どうか荒れ地にならないように、それは今、私は理事者の皆さん方に申し上げていますが、本来は農業者自身が感じ取ってやらなければならないことだと私も思っております。 しかしながら、やはりそういったことで荒れ地にならない方法をみんなで考えようということをご提案くださればありがたいなと思いますので、よろしくお願いします。 それから道路についてなんですが、市道について、実は、今、部長がおっしゃっていたように、いろんな関係機関で安全通学路の確保など、いろいろやっておられるということで安心はしているんですけれども、冬季において、安全確認というのはされているんでしょうか。 お聞きしたいと思います。 ○議長(髙岡和行君)  建設整備課長、金松君。 ◎建設整備課長(金松健一君)  冬季におきましても、職員をはじめとしまして、パトロール等を実施して安全確保に努めているところでございます。 ○議長(髙岡和行君)  宮澤君。 ◆10番(宮澤秀樹君)  なぜそのことをお聞きしたかと申し上げますと、国道、県道と違い、市道は基準というのがございますでしょうけれども、仮に6㍍の幅では除雪を行ったときに両方1㍍ずつがなくなり4㍍になってしまう。 見ると、この車道と人が歩く歩道代わりの所の白線のさらに内側の方まで、雪が結構残っている部分があろうかと思います。 そういったところをですね、パトロールもなさっているということですが、やはり私が思うのは、ベテランのオペレーターがいらっしゃると思うんですけれども、少しでもオペレーターの方が除雪しやすいように、ポールなどの設置はどうかと思うんです。 国道を見ても必ずポールは立っていますよね。 市道はなかなかそうはいかないかも分かりませんが、ポールなどを設置することによって、少しでも道路を広くあけることができるんではないかなと思うんですがいかがでしょうか。 ○議長(髙岡和行君)  建設整備課長、金松君。 ◎建設整備課長(金松健一君)  ポールを設置した方が良いのではないかということでございますけれども、市道の全体の延長が490㌔㍍ぐらいございまして、必要な箇所につきましては毎年ですね、補修も含めまして順次やらせていただいているというところでございます。 ○議長(髙岡和行君)  宮澤君。 ◆10番(宮澤秀樹君)  事故が起こってからでは遅いです。 今の時点で、そういったこともどうか検討していただきたいと思います。 それから県道の皿谷・大野線のことでございますが、今、中部縦貫道に大野インターからずっと4車線化されて、私もたまに見ているんですけれども。 この市街地へ入る方は道を非常によく知っておられるというか、いろんな箇所から実は市街地に入って来られております。 それで、市民の方は非常に知っておられるんですけれども、やはり天空の城が有名になってきたことから、そういったことを考えますと、今後、観光客のより安全な道の確保というものが必要になるのではないかなと思いますので、この県道については一日も早く利用できるように道路を成し遂げていただければありがたいです。 このように思いまして、お願いを申し上げておきます。 それからうらら館でございますが、うらら館は、ほっとサロンには全然影響がないということでございます。 それは大変ありがたいことなんですけれども、市民の方からうらら館について、不平とか、不満とかいう声はありませんか。 ○議長(髙岡和行君)  副市長、下河君。 ◎副市長(下河育太君)  うらら館につきましては、先ほど答弁させていただきましたように、平成24年12月に休業という形で現在に至っております。 この間、阪谷地区とか、そういう所からは再開に向けてのご要望は伺っておりますけれども、直接的に市民の方から再開要望というような強い要望は寄せられていないというのが実感でもございます。 ただ、うらら館の休業にあたりまして、それまでうらら館が発行しておりました回数券等を他の施設へ振り返るという措置も取りましたので、そういう部分で緩和措置を取ったことも影響あろうかと思いますけれども、私自身は、これまでうらら館再開について、市民全体の中での強い要望というのは実感としては持っていないというところであります。 ○議長(髙岡和行君)  宮澤君。 ◆10番(宮澤秀樹君)  うらら館については、いろんな法的なものも絡んで、なかなかご決断はできないと思うんですけれども、今後、やはりメンテナンスの費用も掛かっていることだろうと思いますので、やはり早期にこのご決断をされるべきではないかなと思いますので、その辺よろしくお願いを申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(髙岡和行君)  以上で宮澤秀樹君の質問を終結致します。 会議の途中でありますが暫時休憩致します。  (午後0時04分 休憩) (午後1時00分 再開) ○議長(髙岡和行君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 (11番 藤堂勝義君 質問席へ移動) ○議長(髙岡和行君)  次に、藤堂勝義君の質問を許します。 藤堂君の質問は一括質問・答弁方式で行います。 藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  公明党の藤堂勝義でございます。 第393回大野市議会3月の定例会において、通告に基づき、2点、8項目について一般質問をさせていただきます。 さて、安倍総理は昨年12月、突然にアベノミクス解散といわれた衆議院選挙に大勝利致しました。 しかし、選挙期間中にも指摘されたように、地方おいてはアベノミクスによる経済政策の効果や恩恵が、いまだ何も届いていないのが現実であります。 そこで、政府は昨年末、地方創生に向けた将来の方向性を示す長期ビジョンと今後5年間の総合戦略が閣議決定され、人口減少対策の基本的な視点として、東京一極集中の是正、若い世代の就労、結婚・子育て希望の実現、地域の特性に即した課題の解決の3点を掲げ、地方創生で人口減少に歯止めを掛け、地方から東京などに若年層の流出等を防ぎ、負のスパイラルを断ち切る最後のチャンスと政府が捉え、ようやく地方に目を向けたことは非常にうれしいことであります。 一方、昨年8月に内閣府は20代男性の47.1㌫が農山漁村への移住を願望するという驚くべき調査結果を公表しました。また同時に、40代女性の移住に対する気持ちも高まっていることも明らかになりました。 実際、明治大学と毎日新聞の合同調査によれば、2013年度に市町村の支援策を活用した移住者は全国で8,169人となっており、4年間で2.9倍になっていると公表しております。 このように、多様な暮らし方が求められている今が地方にとって最大のチャンスと捉え、われわれ地方議員も自らが地域ビジョンを示すなど、議会で各会派が政策集団として議論できるようになるべきであると願うものであります。 議員が鋭い質問をすれば、自治体の長や職員も鍛えられ、相乗効果が生まれ、地方の活性化に大いにつながるのではないかと思いながら一般質問に入ります。 質問1点目は、地方創生の取り組みに係る市長の理念について4点お聞き致します。 今年は、地方の新しい流れを作る地方創生元年となり、政策を具体化する段階に入ります。 特に自治体にとって、地方版総合戦略の作成が今年の大きな柱となります。 とりわけその議論にあたっては、産官学に加え、地域の事情を詳しく知る金融機関、労働団体、メディアや住民の代表を巻き込むことが重要であると考えます。 そこで、地方創生の取り組みに係る市長の意気込みと政治理念をお聞き致します。 また、地方創生・人口減少対策総合戦略策定について、基本的な考え方を併せてお聞き致します。 次に、昨年10月、株式会社電通との間で人口減少対策に関する総合連携協定を締結して、人口減少対策に関する調査研究や、事業実施に向けた企画等を検討していると聞いておりますが、株式会社電通との協定に係る整合性等について、今般の地方創生との関連をどのように考えるのかお聞き致します。また、地方創生に係る市民の意見や考え方をどのように取り入れるかも合せてお聞き致します。 次に、質問2点目は教育問題についてお聞き致します。 私が議員になってから、教育問題について質問するのは、これで5回目であります。 中でも全国学力テストの成績公表については、開示すべきと主張して一般質問をしてまいりました。 しかし、いまだ教育委員会の考え方と私の間においては考え方の相違点があり、依然として、数値等が公表されておらず、憤慨しているところであります。 一方、市民憲章は平成24年9月議会から、教育理念は平成25年3月議会から議会冒頭に申し合わせ事項として唱和するようになりました。 そこで、県内17市町の議会における市民憲章や教育理念の唱和状況は、どのようになっているのかお聞き致します。 また、全国学力テストの市町別の公表状況も合せてお聞き致します。 次に、全国学力テストにおいて、福井県は8科目のうち7科目で3位以内に入るなど全国トップレベルを維持したと報道されています。 また、文部科学省は、26年度から学校別成績の公表を一部条件付きながら、課題分析や対応等も合せて公表、市町の教育委員会の判断で解禁しております。 私は、教育の基本精神は、子どもや保護者、市民に実態をありのまま知ってもらい、理解してもらうことが何よりも一番大事な要件だと考えております。 そこで、市の全国学力テストの公表形式が数値ではなく、なぜ記号形式なのかをお聞きします。 また本年、教育委員会制度の改革による市の対応は、今後、どのようになるのかもお聞き致します。 以上2点、8項目について、理事者の積極的な答弁を求め、私の一般質問と致します。 ○議長(髙岡和行君)  藤堂君の質問に対する理事者の答弁を求めます。 市長、岡田君。 (市長 岡田高大君 答弁席へ移動) ◎市長(岡田高大君)  藤堂議員のご質問にお答え致します。 地方創生の取り組みにつきましては、今定例会の代表質問、また一般質問におきまして、各議員にお答えをしてまいりましたが、私は常々「地方の発展なくしてわが国の発展はない」と考えているところであります。 人もお金も東京に一極集中し、その傾向に歯止めが掛からない現状において、さまざまな課題を抱える地方が自ら再生を進めるためには、基礎自治体が地方の実情に応じた生活の維持や魅力あるまちづくり、産業の活性化に積極的に取り組むことはもちろん、併せて国として大局的な道筋をつけるとともに、地方に対しての強力な支援が不可欠であると考えております。 私は、市長に就任して以来、「元気なまち」「住んでよかったと実感できるまち」「子や孫に誇れるまち」「心豊かな教育のまち」の実現に向け、人、歴史、文化、伝統、自然環境、食など越前おおのが誇る魅力ある素材の全てに磨きを掛け、この優れた素材を生かしたまちづくりにまい進してまいりましたが、これらはすなわち地方創生に向けた取り組みにほかなりません。 これまで、中心市街地の活性化や保健医療福祉サービス拠点施設、防災行政無線の整備、新庁舎建設、国道158号をはじめとする幹線道路の整備などに取り組み、とりわけ大野市の産業の活性化や交流人口の増加、定住促進に大きな役割を果たします中部縦貫自動車道の整備につきましては、全線開通に向け光が差してきたところであります。 インフラ整備に一定の成果が出てきたことから、今定例会に上程致しました補正予算案と当初予算案におきましては、人口減少対策に主眼をおいた子育て支援や雇用対策、移住・定住促進などソフト面での施策を盛り込み、結の故郷づくりを進めることで地方創生を目指すものであります。 次に「総合戦略策定についての基本的な考え方」でありますが、人口減少対策を本市の喫緊の最重要課題と位置付け、地域経済の発展や安心して産み育てられる環境づくり、交流人口の拡大などのさまざまな施策について、人口分析データの結果や幅広く市民のご意見を踏まえながら地方版総合戦略を策定してまいりたいと考えております。 なお地方人口ビジョンと地方版総合戦略の策定にあたりましては、昨年末に国が策定致しました長期ビジョンとまち・ひと・しごと創生総合戦略並びにこれから策定される県の地方人口ビジョンと地方版総合戦略との整合性を図る必要があると考えております。 次に「株式会社電通との協定との整合性」についてでありますが、電通との協定は相互に保有する資源を有効に活用し、人口減少対策に係る調査研究及び事業の実施について相互に協力することを目的としております。 この協定に基づき、私が座長となっております結の故郷創生会議を設置し、短期・中長期的な課題意識に基づいた施策を検討致しております。 なお結の故郷創生会議での調査研究や検討の成果につきましては、これから策定致します地方版総合戦略や後期基本計画に盛り込んでまいりたいと考えております。 次に「市民の意見や考え方の取り入れ方」についてでございますが、地方人口ビジョンと地方版総合戦略の策定にあたりましては、国から提供される地域経済分析システムを活用するとともに、市内の産業や観光、まちづくり、教育、文化、医療、福祉のほか、大学や金融機関など多種多様な関係者で構成致します、仮称ではございますが、大野市人口減少対策会議を構築することとしております。 会議の議論を通じ、幅広くさまざまなご意見をお聞きしたいと考えております。 教育長が、教育についてはご答弁させていただきますのでよろしくお願いします。 ○議長(髙岡和行君)  教育長、松田君。 (教育長 松田公二君 答弁席へ移動) ◎教育長(松田公二君)  私からは「教育」についてお答え致します。 最初に「県内17市町の議会における市民憲章と教育理念の唱和の状況」について申し上げます。 議会の冒頭において、市民憲章を唱和しているのは本市のほかに福井市、あわら市、越前市の3市で、同様に町民指標を唱和しているのは南越前町と越前町の2町でございます。 また、大野市教育理念に相当するものを唱和している市町は本市以外にございません。 次に、昨年4月に実施された「全国学力・学習状況調査の結果の公表状況」についてお答え致します。 国語と算数・数学の平均正答率を数値で公表致しましたのは、福井市、敦賀市、小浜市の3市でございます。 また、平均正答率の状況を記号や文章で公表致しましたのは、本市をはじめ6市6町で、平均正答率について公表しなかったのは、池田町と若狭町の2町でございます。 これまでも議会でご答弁申し上げてまいりましたとおり、全国学力・学習状況調査の本市の平均正答率の数値そのものを公表することは考えておりません。 この調査は、小学校では国語と算数、中学校では国語と数学において、児童・生徒の知識と活用力を測り、その向上を目的として実施されるものでございます。 調査後には、県教育委員会から各学校に平均正答率が示されますので、学校では設問ごとの課題を分析し、学力向上プランを見直しするなど対応策を講じております。 また、学校は児童・生徒一人一人に調査結果の個人票を配布し、自分の学力と学習状況を把握させ、課題の克服に努力させるとともに、保護者にも学習状況や個別指導などの対応策についてお伝えしております。 このように、学力向上のための対策を的確に進めておりますので、学力・学習状況調査の目的を十分果たしていると考えております。 ただ、調査した2教科は、学力の基礎を成す教科ではございますが、あくまでも学力の一部分を表すものでございます。平均正答率の数値を公表することで、数値が社会の中で一人歩きしてしまい、あたかも児童・生徒の学力の全てを表しているかのような印象を与えてしまうことが懸念され、留意しなければならないと考えております。 教育委員会と致しましては、結果を公表するという説明責任を果たすことと、調査の目的を踏まえ、教育上の効果や影響を十分配慮し、記号による表記を採用致しました。 次に「教育委員会制度改革による市の対応」についてお答え致します。 この制度改革につきましては、市長が提案理由でも述べておりますが、この改革の目的は教育の政治的中立性、継続性・安定性を確保しつつ、地方教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、首長との連携強化を図るとともに、地方に対する国の関与の見直しを図るものであります。 新制度の主な内容と致しましては、2点述べさせていただきます。 まず1点目でございますが、教育委員会教育委員長と教育長を一本化した新「教育長」を置くことになります。 新「教育長」は、首長が議会の同意を得て直接任命するもので、その任期は3年になります。 教育行政の第一義的な責任者として、教育委員会の会務を総理し、教育委員会を代表することとなります。 また、新制度では教育委員から会議の招集を求めることができるようになり、教育長は委任された事務の執行状況を教育委員会に報告するなど、教育長へのチェック機能の強化と会議録の公開による会議の透明化を図ることとしております。 この新制度は、平成27年4月1日から施行となりますが、この新「教育長」の設置に限り、施行日に在任中である教育長にあっては、法律の経過措置として教育長の教育委員としての任期満了まで在職することとされているため、辞職又は任期満了をもって、新制度に基づく教育長を設置することとなります。 2点目でございますが、総合教育会議を設置するとともに、教育行政の大綱を策定することとしております。 総合教育会議は、首長と教育長と教育委員で構成され、首長の召集により、教育に関する大綱の策定と長期計画の立案や学校再編などの教育の重要な施策について、協議や調整を行うものでございます。 この教育に関する大綱は、教育目標や方針を定めるために、総合教育会議の協議を経て首長が策定するものであり、地方自治体としての教育政策に関する方向性を明らかにするものであります。 なお、いじめによる自殺など児童・生徒の生命や身体に被害が生じる恐れがある場合には、国が教育委員会に対して指示ができることも明確化されております。 本市におきましては、これまでも市長と教育委員会が連携して教育行政の推進と重要な課題の解決に取り組んでまいりましたが、これらの制度改革を一つの契機として、市長と教育委員会がこれまで以上に方向性を共有し、結の故郷づくりを推進してまいりたいと考えております。 ○議長(髙岡和行君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  では、何点かにわたりまして、再質問をさせていただきたいと思います。 最初に、地方創生の1番目でございますけれども、先般、2月28日に新聞紙上等で大野市の人口減少対策として、大変良い、独自の定住移住促進事業を実施すると発表されております。 その中では「結婚又は出産した所帯には、年間10万円の商品券を最高3年間交付する」、また「市内に住む、働く若者に高校を卒業後、卒業年齢から4年間、現金12万円を支給する」、こういうものでございました。 そのほかに、大野市の人口減少対策として多くのものがあるわけでございますけれども、これを見ていまして、本当に、こういう人口の定住促進事業が発表されたということはうれしいことだなと、すごいことだなと、このように思ったわけでありますけれども、一つだけですね、私が感じましたのは、子育てというのは子どもが自立できるまでと仮定致しますと、中学を卒業して高校生ぐらいまではその範ちゅうであろうと、このように考えるわけでございます。 その中で、切れ目のない、そういう応援策を考えるならば、やはり高校生にも何かそういうものがあってもいいんではないかと、こういうことを私は思っているわけでございます。 それで、高校生の親というのは、ちょうど40代から50代前半ぐらいにかけての方が多いと思うんです。 そういうときには、ちょうどお金もたくさん掛かるし、大学にも子どもを行かさないといけないし、或いは冠婚葬祭にもお金がたくさん掛かるというような、非常にお金の掛かる年代になるわけでございます。 従いまして、その高校生がいる家族につきまして、ぜひとも今回の地方創生の中で高校の教科書の無料化を私は提案をしていきたいと。 今回のこの地方創生の中で、高校生の教科書の無料化をですね、どうしても実現してほしいなと、このように思うわけでございますけれども、その点についていかがでしょうか。 ○議長(髙岡和行君)  市長、岡田君。 ◎市長(岡田高大君)  高校生の支援という、そういった形での教科書の無料化ということですが、高校生も何年経ちますか、授業料の無償化ということになっております。 そしてまた、高校生或いは大学を迎える世帯についても非常につらい部分があるんだという、今、お話もされましたけれども、大学生、専門学校につきましては、この4月から奨学金制度でしっかりと支援させていただくということにしております。 これも、いろんな特典も付けた形でやるということでございますので、今しばらく、現在の制度の中でやっていけたらということで考えております。 ○議長(髙岡和行君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  今、市長からお答えをいただきましたけれども、ちょうどこの高校生の3年間というのが、ちょっとぽっかりと穴が開いているわけですね。支援に対する穴が開いているわけですよ。 その穴をやはり埋めていただきたいと。 そうすれば、大野は子育てにしても、本当に素晴らしい、大野に移り住みたいなというような制度がですね、出来上がるのではないかと、こう思うんですよね。 だから、そこにぽっかり穴が開くもので、やはりそれではちょっと寂しい。 もう一つですね、やはりここで高校生の教科書の無料化を大野が率先してやっていけば、また大野市に対する市民の見方も、また県外からの人口が増えることも考えられるのではないかと、このように考えますので、ぜひ今回の総合戦略の中で十分ご検討いただくようにひとつよろしくお願いを致したいと思います。 一言どうでしょう。 ○議長(髙岡和行君)  市長、岡田君。 ◎市長(岡田高大君)  まず高校生については、先ほどご答弁させていただきましたとおり、今の結の故郷奨学金制度を付加しましたので、その制度で1回、その過程をみたいなということもあります。 また、国の方でも議論されておりますように、選挙権が18歳まで引き下がるということを考えれば、もう高校生も十分大人としての形付けになるのかと思いますので、そこがぽっかり抜けているのではなくて、そういった形で随分と成長してきているという、一方ではそういった考えもあるのではないかと思います。 今回の結の故郷奨学金制度をもってしばらく支援していった中で、必要か、必要でないかは、また考えてみたいと思いますが、現在のところは、それで進めていきたいと、そのように考えております。 ○議長(髙岡和行君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  地方創生については、それぐらいにしておきたいと思います。 次に、教育問題について、またご質問をさせていただきたいと思います。 先ほどですね、教育長の方から教育理念を唱和しているのは、大野市だけだという回答がございました。 それで、教育理念を見てみますと、進取の気象ということが書いてあります。 また、市民憲章の中では大野丸に象徴される進取の気象というようなものが書いてありますけれども、その進取の気象とはどういう気象を指していらっしゃるんですかお答えいただきたいと思います。 ○議長(髙岡和行君)  教育長、松田君。 ◎教育長(松田公二君)  いろんな出来事に出会いながら、困難にくじけずに挑戦的に取り組んでいく姿、心、こういったものを指しているつもりでございます。 それが大野丸に象徴される、こんなふうに考えております。 ○議長(髙岡和行君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  教育長から、今、お答えをいただきましたけれども、私もですね、この進取ということについて字引も引きまして、いろいろと勉強させていただきました。 この進取というのは「積極的な姿勢である」「進んで行うことである」というようなことが書かれてありました。 ということは、この大野市議会は、積極的に大野の教育理念を宣揚せんとして唱和を始めたわけですね。 しかしながら、いざこの教育の学力テストの公表については、何も積極的でも何でもないではないですか。 要するに、この進取の気象と相反しているんですよ。 われわれは、進取の気象ということで、積極的に唱和もする、いろいろなことをやる。 しかし、学力テストの公表については何も積極的にやらない。 教育理念は唱和をさせるけれども、自分は何も積極的に改革していないんではないですか、そこら辺をお答えください。 ○議長(髙岡和行君)  教育長、松田君。 ◎教育長(松田公二君)  議員のご指摘も十分よく分かりますが、ただそういったものを公表することが進取の気象とは私は感じておりません。 対象であります子どもにとって、どんなメリットがあるのか、どんな効果があるのか、成長につながるのか、こういったことをしっかりと捉えて、新たな施策として対抗していく、対応していく、これが進取の気象だと思っております。 ○議長(髙岡和行君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  教育長はそのようにおっしゃいましたけれども、ではですね、福井市とか、敦賀市、小浜市は公表していますね。 そして小浜市なんかも正直に、やはり素直に全てを公表するんだと、公表している所があるんですよ。 それなら大野はなぜできないんですか。 答えてください。 ○議長(髙岡和行君)  教育長、松田君 ◎教育長(松田公二君)  それぞれの市町は、それぞれの考えを持ってですね、それぞれの教育行政を進めておられる、こんなふうに思っておりますが、大野市としては、私は、そういう数値を公表することによって、先ほどもご答弁申し上げましたが、子どもたちの心に、或いは学校を支える教職員に、やっぱりいろんな形で影響を及ぼすことが懸念されるので、あえて正確な数字として示すことは避けたいと。 正確な数値を示すことによって、市町村間のそういった競争が激化したり、学校間の競争が激化したりして、やはり先ほども申し上げましたが、国語や算数に偏った学校経営、学級経営がなされていく、こういった実態は大野市が今、進めておりますふるさと学習を核とした心を育てる教育にも反するのではないのかなと、こんなふうな思いを持ってですね、いろんな懸念が持たれる数値の公表については控えさせていただいているところでございます。
    ○議長(髙岡和行君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  教育長、私は公表派ですから、どんどんと公表してほしいということを言いますよ。 しかし、福井市とか、小浜市とか、或いは敦賀市なんかにしても公表しているんですよね。 何か問題ありましたか。 今言うように、教育長は何も公表しない先からですね、問題があるからということを前提条件にして、公表しないとおっしゃっているんですよ。 進取の気象でもなんでもないんですよ。 要するに、公表して、こういう問題があったから、こういうことですよということなら分かりますよ。 子どもたちが、或いは学校がですね、そういういろんなことが起きるであろうということを前提条件にして、公表できないとおっしゃっているんですよ。 そこに進取の気象でもなんでもない心根があるんですよ。 そこを私は言っているんですよ。 こうして4回も5回も市議会で私は質問しています。 われわれには進取の気象だと唱和をさせておいて、自分は進取の気象でも何でもないようなことにこだわって、そして公表もしないで、そしてやるということが、私は果たしてそれでいいのかどうかということを聞いているんですよ。 もう一度お答えください。 ○議長(髙岡和行君)  教育長、松田君。 ◎教育長(松田公二君)  今、公表されたことで、いろんな問題があったのかどうかということについてはですね、先般の議会でもご答弁申し上げましたが、この評価がなされてからほんの1、2年でしかないので、そういう問題は起きてはございません。 それからまた、そういった新聞やテレビに報道されるような大きな問題が起こったら大変ですよ。 それよりも私が目を付けていますのは、声に出せない子どもたちのいろんな辛い思い、嫌な思い、そういったものをやっぱり解消してこそ、弱い者の味方になってこそ、教育をする者の立場であろう、教育委員会の役目であろう、こんなふうに思っているところでございます。 ですので、公表どうこうというよりも、もう一つ申し上げたいのは、少し数値にこだわっておられるのではないのかな、こんなことも思います。 公表ということの数値にこだわっておられるのではないのかと思いますが、一例を申し上げますと、学力・学習状況調査で50㌫の平均正答率を取ったと。 その50について、一人一人重みがございます。 必死で頑張って50点を取った子もおれば、普通にやってきて50点取った子もいるし、ちょっと怠けて50点を取った子もいます。 ですので、そういった一人一人の子どもたち、一人一人です、一人一人の子どもたちに的確に指導してやる、このことが教育であって、全体の数値、いわゆる大野市全体の平均点、こういうものは義務教育の中では、そんなに大きな意味がない、こんなふうに私は思っているところでございますので、あえていろんなことが予想される平均正答率の公表はしないという考え方でございますので、ご理解をいただきたい、このように思います。 ○議長(髙岡和行君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  教育長は、そのようにおっしゃいますけれども、教育のやっぱり基本というのはですね、実態をありのままに報告する、実態をそのまま理解してもらう、これが教育の基本なんですよ。 その実態があるんですよ。その実態があっても、それを公表しない。 教育長が公表しないということが、今まで一度でも公表したことがあるのなら、そういうことも言えるでしょうけれど、心配もあるかもしれませんわ。 しかし、一度も公表してなくて、そういうことがあるんだ、あるんだという予想を立てて言われているだけなんですよ。 だから、それが私には納得いかないんですよ。 やはり一度公表をして、こういう問題があったから、こうなんだと言うんだったら、これは筋道が通りますよ。 しかしですよ、一度も公表をしないで、ただ、こうだ、こういうことがあるんだということの予想を立てて、そんな反論をしてもらっても、私は納得いかないんですよ。 やっぱり現実的な問題として、公表をするべきであると、このように思うわけです。 ちょっと続けてですね、では、教育長に申し上げますけれども、教育委員会の中で、月に1回、大体定期的に教育委員会というのは開かれますわね。 それで、恐らく市議会の報告なんかもされていると思うんですね。 それで、私もこうした質問を今まで4回、これで5回目でございますけれども質問させてもらいました。 そういう議論がですよ、教育委員会の中で、どういう具合にして議論されていますか、おっしゃってください。 ○議長(髙岡和行君)  教育委員会事務局長、金子君。 ◎教育委員会事務局長(金子正義君)  教育委員会での議論についてでございますが、議員がおっしゃるとおり、毎月1回、この議会報告も含めていろんなことを報告させていただいています。 この学力・学習状況調査につきましても、議員からどういうご質問があったということを報告させていただいて、各委員から意見もいただいております。 その中で議論していただいている中では、教育長が申しましたとおり、教育委員会としての考え方は、そういうことで議論の結論として出ております。 ○議長(髙岡和行君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  そういう具合にして、委員の皆さんもそのような考え方であるというお話がございました。 それは会議録があるんですか、ないんですか。 ○議長(髙岡和行君)  教育委員会事務局長、金子君。 ◎教育委員会事務局長(金子正義君)  会議録はございます。 ただ、一部、個人的な発言については、ちょっと公開していない部分もございます。 ○議長(髙岡和行君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  それは、われわれに見せていただけるんですか、どうですか。 ○議長(髙岡和行君)  金子君。 ◎教育委員会事務局長(金子正義君)  一部、ホームページでも公開してございますし、そういう公開の請求があれば、公開しております。 ○議長(髙岡和行君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  今度ですね、1回、どういう議論がされているのかを、私、見せていただきたいと思います。 まだ私も見ておりませんので、見せていただきたいと思うんですが、やはり公表ということについては、国がやっぱり認めているんですよね。 先ほども言ったように、一部ではあるけれども、こういうことと、こういうことだけは、条件を付けて公表してもいいということを言っているわけですよ。 そうすると、大野市の教育委員会が駄目だと、こう言っているわけですよね。 それは駄目なら、今言うように、駄目だというようなことがもっとはっきりいわれていないとですね、われわれとしては本当に困るんですよね。やっぱりその審議している内容がわれわれに伝わってこないと困るんですよね。 だから、そこら辺を今後、どんどんどんどんと公表してください。 そこで、われわれにもそういう具合にして教えていただきたいなと、このように思うわけでございます。 そこで、教育委員会の改革についてはですね、将来は市長が教育委員会の教育長を任命するというような形になろうかと思うんですけれども、将来、任命権者である市長の考えは、今の議論を聞いていてですね、どのようにお考えになりますか。 ○議長(髙岡和行君)  市長、岡田君。 ◎市長(岡田高大君)  藤堂議員のお考えはよく分かりましたし、松田教育長からご答弁させていただいておりますけれども、教育委員会として、機関としての考え方を、今、教育長は説明されていたんだろうと思いますので、それはいろんな考え方がありますので、そんな議論があってもいいのかなと思います。 それと付け加えて、藤堂議員に申し上げさせていただきたいんですけれども、何も教育委員会の方が大野市民憲章と教育理念を議会でやってくれといっていたのではなくて、議会の方が率先して、それを決められてやられていることですので、こちらから押し付けているということはございませんので申し添えさせていただきます。 ○議長(髙岡和行君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  私は、今言う、教育委員会から言われたからしたとかというのではなくて、進取の気象と書いてあることに対して、進取の気象というものは積極的な姿勢ではないんですかと。 そういう積極的な姿勢がここに書いてあるにもかかわらず、いざ教育の公表についてはなぜ積極的ではないのですかということを問いたかったわけです。 だから、その辺が私の考えているところでございますのでね、教育のことについては、これは市民全体のことですから、一部の人だけの教育でもなければ何でもないんです。 やはり大野市全体としての教育なんですから、そういう具合にしてですね、いろんな形で公表をしていくということも大切な事柄ではないかなと、このように思います。 教育長、いかがですか。 ○議長(髙岡和行君)  教育長、松田君。 ◎教育長(松田公二君)  先ほどのいろんな問題について、少し補足させていただきたいなと思いますが、一つは実態をしっかり伝えなさいと。 このことについては、学校にも、子どもにも、保護者にもそれぞれきちっと数値をもって公表をしております。ですので、当事者には、きっちと伝えております。 市民の方については、先ほど申し上げましたように、いろんなことについて、心配されることにも派生するということで、記号方式で説明責任を果たさせていただくというようなことでご理解をいただきたいと思います。 根拠がなくて、多分こうだろうというような憶測でものを言っているのではないかというお話がございましたが、あまり正確なデータではないので申し上げませんでしたけれど、中学生ばかりですが、私なりに無作為に10人の子どもたちに尋ねてみますと「公表をしてもいいよ」と答えたのは、正直言いますと5人でした。「分からない」と答えたのが2人でした。そして「そんなことまでする必要がない」というのが1人。「してほしくない」と答えたのが2人でございます。 これが全てを表しているわけではございませんが、一つの判断の材料とさせていただくと、先ほどから申し上げているように、教育はやはりどの子にも有効であった施策をしていくことが大事だろうなと、こんなことを思っておりますので、お話させていただきました。 このデータは、本当に不十分なデータですので、ここで申し上げるべきではなかったのかも分かりませんが、参考としてお聞きいただけるとありがたい、こんなふうに思います。 ○議長(髙岡和行君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  そういうデータについては、私も全く持っていないわけではありません。 何人かの人にはちゃんと聞いてですね、こうして質問しているわけでありますので、データはあるわけでございますけれども、やはり先ほどから何回も申し上げていますように、公表している市もあるわけですよ。 それで、そういう中で、大野市だけがなぜ記号なのかということが、私は理解に苦しむんですね。 やはり他の市も一律に全部そういうことならばそれは分かるんですけれども、どんどんどんどん公表している所が多くなってきているんですよね。 今まではどこの市も公表をしていなかった。 しかしですね、市民のいろいろな話の中で、だんだん公表する所が多くなってきているんですね。 ということは、やはり教育の理念であるところの正直に、そしてありのままをやはり公表していく、理解してもらうということが基本理念にあるからこそ、そのようになってきたんではないかと、私はそのように感じているわけです。 ですから、今後とも教育委員会におきましても、やはり月1回の委員会があるわけですから、もっといろんなことを研究していただいて、そしてできるだけ速やかに、大野市だけが最後に取り残されないように、やはり頑張っていただきたいなと。 それこそが大野市でいうところの進取の気象ではないのかなと、このように感じておりますのでよろしくお願いを致したいと思います。 その感想をお願いします。 ○議長(髙岡和行君)  教育長、松田君。 ◎教育長(松田公二君)  そう言われましてね、「はい」とはなかなか言い難い、私なりには理解がまだ不十分でございます。 私は、やはり教育というのは、子ども目線、議長がですね、議長就任の冒頭のあいさつの中で「市民目線」という、こういう言葉を使われたと思いますが、私もやはり行政に携わる者は相手にとってどうなのかということだけをしっかりと、当事者にとってどうなのかということをしっかり考えてですね、やはり教育行政にあたりたい、こんなふうに思っております。 以上です。 ○議長(髙岡和行君)  藤堂君。 ◆11番(藤堂勝義君)  今、教育長が市民目線或いは子どもの目線ということでお話がありましたけれども、やはりこれは公表して初めてそのことが言えるんですよ。 公表もしない先から、要するに市民目線だとか、そういうことは言えないんですよ。 やはり公表して、正確なデータが出て、そして初めて、そういう論理は成り立つんだと、私はこのように感じております。 これは今まで5回ともですね、議論の相違点がございますので、非常に寂しい限りではありますけれども、また今後、機会があれば質問をさせていただきたいなと、このように感じておりますのでよろしくお願いします。 以上でもって、私の一般質問は終わります。 ○議長(髙岡和行君)  以上で藤堂勝義君の質問を終結致します。 (17番 砂子三郎君 質問席へ移動) ○議長(髙岡和行君)  次に、砂子三郎君の質問を許します。 砂子君の質問は、一問一答方式で行います。 砂子君。 ◆17番(砂子三郎君)  新しい議場になりまして、長年慣れ親しみました環境と違いますから、ちょっと戸惑いを持っておりますし、また今回の選挙によりまして、ある意味におきましては、大変市民から重たい審判をいただいたという責任感もございますから、多少緊張致しておりますが、一般質問させていただきたいと思います。 その前に一言だけ申し上げさせていただきます。 市長の所信表明の中に、懸案であった越前おおのまるごと道の駅、さらには中部縦貫自動車道の大野インターから大野東まで、これがようやくめどがついたという、うれしいご報告がございました。 これを振り返ってみますと、越前おおのまるごと道の駅につきましては、初めて国交省へお願いにまいったとき、国交省の反応はと申しますと、何を絵空事というような雰囲気でございました。 しかしながら、月日がたつにつれまして、歴代の国交省の事務次官いわく、全国47都道府県、さらには1,718市町の中で、国交省に足を運んだ回数が一番多いのは、福井県大野市、岡田市長であると言わしめたような、市長の行動力と熱意が実ったものと、このことにつきましては、私は敬意と祝意を申し上げるものでございます。 本当にご苦労さまでございました。 それでは、一般質問のラストバッターでございます。 9人の各議員から、人口減少問題とか、いろいろ出ておりましたが、私は私なりに自分の復習の意味も含めまして、また今議会におきましては、4人の素晴らしい新人議員も誕生致しております。 そういうような方にもということで、あらゆる方面から、まず施策を簡単明瞭にお聞きしたいと思っております。 それを聞いた後に、再質問で私の考えも述べながら議論させていただきたいと思っておりますので、どうか最初の質問におきましては、時間の制限がございますから、簡単明瞭にご説明をよろしくお願いを申し上げます。 それでは、通告致しております、まず電通の示す具体的な人口減少対策についてお伺い致します。 簡単にご説明をいただきたいと思います。 2番目に空き家の現状でございますが、町部村部含めて今、空き家がどれぐらいあるのか。その空き家の中で、使用できる空き家がどれぐらいかをお答えいただきたいと思います。 3番目には、いろいろな子育て支援策がございますが、今現在行っている子育て支援策をご説明願いますとともに、若い世代が移住するときに一番重要視するのが、教育と医療でございます。 今も教育でいろいろな議論がございましたが、私なりに県の報道等を推察致しますと、大野市の教育もかなり良い水準にいっているんじゃないかなと推察させていただいておりますから、これは心配ないと思っております。 医療でございますが、医療におきましても、開業医のホームドクター、そして福井市の大きな病院との病診連携もスムーズにいっておりますから心配ないと思っております。 一番若い人が心配なのは出産でございます。 ご案内のとおり、大野市には産科がございません。 しかしながら、道も良くなりましたし、福井市へ飛ばせば20分か30分で行きます。 そういう中で、石田消防長にお聞き致したいと思いますが、緊急に産気付いたとか、そういうような場合に、何か救急策がないかということをお伺い致したいと思います。 次に、先般、市からも出向きまして、三セクでまちづくり会社が出来上がりましたが、これから非常に私はこのまちづくり会社の活躍が重要になってくると思っていますが、現状についてお伺いをさせていただきます。 それから先般、発表がございました、いわゆる結の故郷奨学金貸与条例についてお伺い致します。 これにつきましては、これの説明がありましたときに、私は、高校を卒業して、そして市内又は市外に就職されて大野市に住んでいる方が不平等だと思っておりましたけれども、市長もその辺を考えていただきまして、昨今、残っている方にもということで発表されました。 それも含めてご説明を願います。 最後には人口減少対策と財源措置でございますが、ご案内のとおり、一番喫緊の課題は人口対策だと思っております。 そういう中で、やはり選択と集中と申しますか、他のことは多少我慢してもらって、この人口減少対策をしていかなければならないんじゃないかということで、国がようやく気付きまして、「まち・ひと・しごと」に1兆円という予算を新年度で盛りました。これだって、国も財政が厳しゅうございますから、いつまで続くか分かりません。 そういう中で、どういうふうに財源を処置していくかということをお聞き致したいと思います。 今回、こうして一問一答で人口減少対策をお聞き致しましたのは、実は、幻となりましたが、私の選挙公約は、いわゆる地域づくりにしましても、それから経済の活性化に致しましても、商工業の活性化、農林業の活性化、全て根幹は人であると。 だから、人口減少対策が一番重要であるというのが、幻となりました選挙公報に書かせていただきました私の選挙公約でございました。 そういう意味合いにおきまして、これ一つ絞って今日は一般質問させていただきましたので、どうかよろしくお願いを申し上げます。 ○議長(髙岡和行君)  砂子君の質問に対する理事者の答弁を求めます。 市長、岡田君。 (市長 岡田高大君 答弁席へ移動) ◎市長(岡田高大君)  砂子議員のご質問にお答え致します。 平成26年度より株式会社電通顧問の内海朋基氏をブランドアドバイザーに委嘱し、本市の認知度、魅力度を向上させるために、情報発信への助言や協力をいただいているところであります。 ブランドアドバイザーとして助言を受ける中で、従前からの課題であります人口減少対策について、電通が持っている情報発信力などのノウハウと豊かな自然環境や昔から継承されてきた歴史・文化など本市の魅力溢れる資源を活用しました新たな取り組みを推進するため、その調査研究や事業実施に向け相互連携協定を締結し、私を座長として、結の故郷創生会議を設置したところであります。 この会議では、短期的・カンフル剤的なふれあい交流人口の増につながるものだけではなく、本質的な定住人口の増という、中・長期的な課題意識に基づいた「今、やるべき施策」を検討することと致しております。 昨年10月からこれまで3回の幹事会と数回の担当者とのミーティングを開催し、市内の視察や市職員との意見交換を経て、本市の現状と課題の洗い出しを行い、情報を共有しながら、本市の魅力ある資源や資産を生かしたアイデアを基に短期的な施策と中・長期的な施策に分けて事業内容を検討し、その絞り込みを行ってまいりました。 まず短期的に取り組むものと致しまして、本市の魅力である自然、特に水に特化致しました「キャリング・ウォーター・プロジェクト」と、本市の魅力を若者たちに伝え、ふるさとを再発見する気持ちにつなげる「大野へ帰ろう」事業を国の地方創生に係る補正予算に合わせて、今定例会提出の3月補正予算案に上程させていただいております。 この「キャリング・ウォーター・プロジェクト」は、水と共にある恵まれた暮らしが当たり前のようにあることに感謝し、自分たちが生まれ育ったふるさとを思い、共感できる仲間を増やす取り組みであります。 例えば、この取り組みに賛同する市民や各種イベントの参加者からのドネーション、すなわち寄付によりまして、地球上の水不足や自然環境の破壊などに苦しんでいる地域の住民を支援することで、私たち大野人(おおのびと)の結の心を全世界に発信するという企画でございます。 この事業の推進により、結の故郷越前おおのの知名度の向上と市民のさらなるふるさとへの愛着を期待するものであります。 平成28年度から本格的に取り組むこととし、新年度はその準備期間として、5月に開催されます名水マラソンを、そのキックオフイベントとして位置付け、他のイベントへと取り組みを発展させてまいりたいと考えております。 また「大野へ帰ろう」事業は、若者に対し、人、歴史、文化、伝統、自然環境、食などの中から魅力ある資源を再発見し、大野の良さを伝える取り組みで、大野を一旦離れても、また帰ってきたいと思う気持ちにつなげる事業を展開するものであります。 具体的には、市民の方と高校生で商店街の店舗のポスター作りを行ったり、市をイメージした歌の作成や冊子の制作を致したいと考えております。 このほか、魅力ある情報を発信するため、現在、進めておりますブランドサイトのリニューアルに加え、これまでも分かりやすく見やすいホームページ作りに心掛けてまいりましたが、さらに市民にとりまして親しみやすく、全国・全世界に発信することを目指してウエブサイト関連のリニューアルを実施したいと考えております。 また、中・長期的な取り組みと致しましては、子育て支援や教育、女性が輝くための支援の充実など「産み育てるまち」をテーマとした総合的な施策の実施に向け、現在、検討しているところであります。 いずれに致しましても、国が策定を求めております地方創生及び人口減少対策の方向性を示します地方版総合戦略との整合性を図りながら、各種施策に取り組み、定住人口の増加につなげてまいりたいと考えております。 次に「人口減少対策と財源措置」についてお答え致します。 国におきましては、地方創生、人口減少対策は日本全体の課題であり、活力ある日本社会を維持していくため、情報・財政・人的支援など地方への多様な支援と切れ目のない施策を展開することとしております。 このため国は、地方創生に関して平成26年度補正予算を追加し、先行的に事業展開が図られるよう、地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金を創設し、各地方公共団体に対しまして、早急な対応を求めているところであります。 本市におきましても、この交付金を活用し、さまざまな施策を展開すべく、今定例会提出の補正予算に係る経費を計上致したところであります。 また、国におきましては、平成28年度以降も引き続き、各自治体が策定する総合戦略に基づく施策の実施に向け、必要な新型交付金を創設すると聞いております。 言うまでもなく、人口減少対策に特効薬はなく、まして総合戦略の策定期間の5カ年で解決できるものでもなく、長期的・継続的に取り組む課題であると認識しております。 こうしたことから、今後、国に対し、全国市長会などさまざまな機会を通して、総合戦略の実施期間だけではなく、長期的・恒久的な財源の確保について強く要望するとともに、今後の国、県の動向や支援メニューなどの情報収集と各種施策への積極的な活用について検討してまいりたいと考えております。 また今後、施策を推進する中で、国の交付金の対象とならない新たな事業展開が必要な場合には、地域振興基金の活用も検討してまいりたいと考えております。 さらに引き続き行財政改革を推進し、より一層の経費削減に努めながら、限られた財源の中で、選択と集中により、効果的な事業展開が図られるよう取り組んでまいりたいと考えております。 そのほかの質問につきましては、担当からお答えさせていただきます。 ○議長(髙岡和行君)  企画総務部長、田中君。 (企画総務部長 田中雄一郎君 答弁席へ移動) ◎企画総務部長(田中雄一郎君)  私からは「本市の空き家の現状」につきましてお答え致します。 本年度、市では、平成24年に議員提案により制定されました空き家等の適正管理に関する条例に基づく事業の推進を図るため、市全体の空き家の全容を把握することを目的として、同条例第5条に基づき、市内212の全行政区を対象と致しまして、空き家に関するアンケート調査を実施致しました。 昨年4月23日に開催されました大野市区長連合会総会でアンケート実施の目的と方法等についてご説明させていただき、5月1日付けでアンケートを各区長の皆さまに郵送させていただきました。 アンケートの実施期間は、5月1日から6月13日までの約1カ月半で、締め切りまでに約85㌫に当たります180行政区の区長の皆さまより回答をいただきました。 集計の結果、市内131行政区に399戸の空き家が認められ、そのうち49行政区で84戸が倒壊の恐れや雑草の繁茂、ごみの不法投棄等、周囲に影響がある問題空き家として報告されております。 市では、このデータを基に、49行政区の区長の方々に対し、当該空き家に関する情報や地区での対応などについて聞き取り調査を実施するとともに、空き家所有者の特定作業を行い、土地所有者や空き家の状態、構造、用途等の項目に写真を付し、統合型GISに情報を集約した空き家カルテの作成を現在進めているところでございます。 なお倒壊の恐れのない空き家につきましては315戸あり、そのうち大野地区にある空き家が178戸、大野地区以外の地域にある空き家が137戸となっており、その中には利活用の可能なものもございます。 そのうち周囲に影響がなく使用可能な空き家について区の方で管理、活用のご意向があるとご回答いただきましたのは、5行政区となってございます。 ○議長(髙岡和行君)  民生環境部長、羽田君。 (民生環境部長 羽田年也君 答弁席へ移動) (「簡潔に言って」の声あり) ◎民生環境部長(羽田年也君)  私からは、ご質問の3点目「子育て支援策」についてお答え致します。 まず子育て世帯を経済的に支援する取り組みと致しまして 、児童手当の支給をはじめ、中学校修了までの全ての子どもに対する医療費助成や妊婦・乳児検診に掛かる経費の助成などのほか、新年度におきましては、保育料の見直しも実施したいと考えております。 また、子育てへの不安感、負担感の緩和を図るため、乳児家庭全戸訪問や一時預かり事業、すみずみ子育てサポート事業などの子育て支援サービスを実施するとともに、親子が気軽に集い、交流できる場として、地域子育て支援センター、子育て交流広場「ちっくたっく」を開設し、安心して子育てができる環境づくりに取り組んでおります。 さらに延長保育や休日保育、病児保育などの特別保育サービス、放課後子ども教室放課後児童クラブといった放課後における子どもの居場所づくりなど、仕事と子育ての両立に向けた支援についても実施しているところであります。 このほか、児童虐待の防止やひとり親家庭への自立支援、児童デイサービスセンターにおける児童発達支援など、支援を必要とする家庭や子どもに対する支援体制の整備にも取り組んでおります。 子育て健康支援と致しましては、協力医療機関において無料で受けられる子どもの定期予防接種や育児相談会に合わせたママパパ子育て講座などを実施しております。 さらには新年度においてベビ待ちセミナー事業として、妊娠についての知識を身に付けたり、妊娠にあたって自身の身体の現状を把握するといった活動、いわゆる「妊活」を支援する取り組みを企画しているところであります。 ○議長(髙岡和行君)  消防長、石田君。 (消防長 石田純也君 答弁席へ移動) ◎消防長(石田純也君)  私からは「妊婦の救急搬送」についてお答え致します。 救急業務につきましては、消防関係法令において、災害などによる事故又は生命に危険を及ぼし、若しくは著しく容体が悪化する恐れがある急病など、傷病者を医療機関へ迅速に搬送する必要がある場合に救急隊により搬送することと定められております。 このことから、緊急を要しない普通分娩につきましては、救急業務の対象になりませんが、搬送手段がない場合や自家用車などで搬送することにより、容体が悪化する恐れのある場合については、救急業務の対象となります。 本市における過去3年間の妊婦の救急搬送状況につきましては、平成24年が2件、平成25年が2件、平成26年が3件で、そのうち普通分娩によるものは、平成24年が1件、平成25年がゼロ件、平成26年が1件となっております。平成26年の3件につきましては、2件が市内の医療機関からの転院搬送で、残り1件は午前3時に産気付き、夫が仕事で不在のため救急要請されたもので、市外のかかりつけ医療機関へ搬送しております。 当消防本部におきましては、普通分娩による救急事案につきましても他の救急事案と同様、要請があれば全て出場している中、救急要請が非常に少ないことは、市民の方々が普通分娩では救急車を利用できないとの認識を持っておられるのではと考えられます。 今後は、本市に産科の医療機関がない状況の中、関係部局と連携を図りながら、出産時における救急車の利用について周知を図るなど、妊婦の方々の出産に伴う不安を少しでも解消できるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(髙岡和行君)  教育委員会事務局長、金子君。 (教育委員会事務局長 金子正義君 答弁席へ移動) ◎教育委員会事務局長(金子正義君)  私からは、5点目の「大野市結の故郷奨学金貸与条例」についてお答え致します。 この条例は、県内外の大学や短大、専門学校などに進学される方や在学されている方に奨学金を貸与し、保護者などの経済的負担を軽減するとともに、ふるさと大野へ戻ってきてほしいとの思いを込めて、帰郷を促進することを目的に創設したものであります。 また、卒業後、奨学金の貸与を受けた方が本市に居住する場合、返済額の2分の1を免除し、さらに結婚し夫婦で本市に居住する場合、その返済額を全額免除することなど、定住促進や少子化対策の一助となるよう定めたものであります。 貸与金額は、自宅通学者は月1万円、自宅外通学者は月2万円と定め、貸与期間は正規の最短修学期間内とさせていただいております。 また、貸与額は無利子とし、卒業してから1年後に返済を開始していただき、返済期間は10年以内としております。 さらに奨学生であった方が、精神又は身体の障害など特別の理由により返済が困難になった場合には、返済額の減額又は猶予する制度も設けておりますので、安心してこの奨学金を活用していただきたいと考えております。 ○議長(髙岡和行君)  商工観光振興課長、嶋田君。 (商工観光振興課長 嶋田敏文君 答弁席へ移動) ◎商工観光振興課長(嶋田敏文君)  次に、ご質問の3点目、市からも研修で行っております「株式会社結のまち越前おおのの現状」についてお答え致します。 結のまち越前おおのは、まちづくりの公共性を併せ持ちながら、個人や組織、行政などでは担うことが難しいまちの課題に対応し、地域のニーズに密着した持続可能なまちづくりに向けて活動を行うことを目的に平成25年1月に、大野商工会議所などが中心となり設立されました。 まちづくり会社では、設立当初から観光客のまちなかの回遊性を高める食べ歩き見て歩きマップの販売や配布、新規事業所の誘致に向けた空き家の調査など、市街地の活性化に向けた取り組みを行ってきております。 さらに本年度は、1年を通してさまざまなイベントが実施されました結の故郷発祥祭の民間実行委員会の事務局として、経済産業省の支援を受けて市民団体や事業所と連携しながら14のイベントなどの事業を実施しております。 また、パン作りや指輪作りなどを通じて市街地のお店に入るきっかけとなる、まち講座「匠の勧め」の実施や空き店舗を活用した落語会などの実施にも取り組んでいるところでございます。 ○議長(髙岡和行君)  砂子君。 ◆17番(砂子三郎君)  全協などで説明があったことをあえてここで今一度聞きましたのは、実は、私が関係しております法人におきまして、20代から30代前般の未婚の女性と話をする機会がございました。 そのときに言っていた意見と致しまして「大野市よりも子どもを産むなら永平寺の方がいいわ。永平寺は中学3年まで医療費無料や」というような話が出たんです。 「何を言っているの大野市もやっているよ」と言うんですが、いわゆる大野市はPRが下手なんですね。ホームページに載っている、又は市報に載っていると言いますが、若い人は市報なんか読みませんわ。 だから一つとして、電通の話が出ましたけれども、私は、電通はその会社の成り立ちから見まして、一番の得意分野は情報発信だと思っております。 その契約に入っているかどうか分かりませんが、この電通にそういう情報を発信することを、何とか周知することを心掛けていただきたいと思いますが、その辺はどうですかね。 ○議長(髙岡和行君)  副市長、下河君。 ◎副市長(下河育太君)  これまで電通さんといわゆる創生会議の中で、いろいろ議論しておりますけれど、まずもって指摘されたのがやっぱり大野市の情報発信の仕方は十分でないと。 はっきり言えばお粗末みたいな表現もいただいた分野もございます。 自分らの持っている情報は伝えたいという思いは、それぞれの担当部局も持っていて取り組んでいるわけですけれども、やっぱりその伝え方が伝わらないと。本当に必要な人に伝わっているのかとか、これから必要な人に伝わろうとしているのかという分析がわれわれはやっぱり甘いのかと思いまして、今後もこれらもさらに助言を得ながら進めていきたいと思っています。 ○議長(髙岡和行君)  砂子君。 ◆17番(砂子三郎君)  次に、石田消防長から大変前向きな答弁をいただきましたが、私は法律というものは、悪人には厳しくございますが、善人には非常に優しく、助けになるものだと思っております。 その法の精神に基づいて、拡大解釈と申しますか、普通分娩でも運んでいただけると。 これを若いお母さん方が聞けば、石田消防長は、恐らく若い奥さん方の救世主になると思っております。 また、将来名も残るんじゃないかと思っておりますから、今月末で残念ながらご勇退されますけれども、その期間に先ほどおっしゃっていただいたことを周知徹底していただきますれば、ありがたいかなと思っております。 若い奥さん方が気軽に、ちょっと産気付いたとき、出産の兆候が見られたときに、気軽に救急車を頼めるよう、お忙しい中でしょうけれども、そういうことをぜひやってもらいますれば、若いお母さん方の安心感というのが非常にございますから、非常にありがたいんじゃないかなと思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。 続きまして、空き家でございます。 先ほどでございますが、かなり活用できる空き家があるということでございますが、空き家の所有者から申しますと、空き家を活用すれば資産でございます。活用しなければ固定資産税が掛かりますから負債でございます。 だから、そういう考えの下に、いわゆる固定資産税分で家を貸していただくと。 しかし、若い人がそこへ移住なり住み替えなりで住んでもらった場合に、一番気になるのは水回りでございます。風呂、トイレ、それから台所ですね。 これを地元の業者にリフォームしていただいた場合には、市から何がしかの補助金を出すというような形で都会からの移住、また住み替えの方に住んでいただくと。 そしてもう一つは、村部におきましては、高齢者お二人で大きなお家にお住まいの方がいらっしゃると思います。 その方たちもそのまちの空き家に固定資産税分で住んでいただいて、今まで住んでいた村部の家は就農希望の方らにお貸しすると。 そうすれば、固定資産税分は入ってきますし、こちらと相殺して住めるんじゃないかなと。 それがいわゆるコンパクトシティー化にする一助になるんじゃないかなと。 村部に住んでおりますれば、だんだん買い物にも行けない、買い物難民も出てまいりますから、まちの中の空き家にそういうふうに住んでいただくと。 しかし、これを行政でやるわけにはいきませんから、先ほどの嶋田課長の答弁のとおり、これこそまちづくり会社でやるべきじゃないかなと思っております。 そういう意味におきまして、まちづくり会社はこれからいろいろ重要になってまいりますから、私は今の事業では足りないと思っております。もうちょっと充実しなければ。 もう一人ぐらい優秀な職員をやって、そういうようなことでやっていけばいいんじゃないかと。 また、全国的にいいますと、ご存じだろうと思いますけれども、一般社団法人でいわゆる移住・住みかえ支援機構というのがございます。 ここでは、福井県では8件だけ登録しております。 ここにもボンボン登録していただきますれば、都会から希望のある方がそういう所を通じて、また来てくれる可能性もありますから、そういうことなども取り入れて、Uターンはもちろんでございますが、Iターン、Jターンを何とか呼び込むと。 大野は水がおいしいし、空気がきれいな所でございます。 それと、一番のキーワードと致しましては、売りと致しましては、ご案内のとおり、今日も吹雪いておりました、昨日から吹雪いておりましたけれども、多少雪は多うございますが、異常気象で世界的、日本的に大きな自然災害が起きておりますが、ありがたいことに大野は自然災害の少ない所でございます。 これが一つの売りでございますから、それを売りにして、そして先ほど申しました教育や医療は大丈夫ですよと。産科はないけれども、すぐ救急車で行きますよと。20分か、30分で行けますよとなれば、若い人も安心して住んでいただけるんじゃないかなと思っております。 そういうことでまちづくり会社について、これは担当は副市長かな、充実に関してご答弁願います。 ○議長(髙岡和行君)  副市長、下河君。 ◎副市長(下河育太君)  まちづくり会社についてお答え致します。 先ほど今年の取り組みまでは課長の方から答弁させていただきましたけれども、新年度におきましては、まちづくり会社として、空き家マッチングということで、さらに先ほどのまちづくり会社の特性を生かした中でのマッチング事業をしていきたいということでの計画も示されております。 また、市街地での婚活事業ですね、市街地のそれぞれの店舗の経営者の後継者不足もございますし、また、それに対しての結婚対策もありまして、そういう婚活事業もまちづくり会社という特性を生かしてやっていきたいという考え方もありますので、それには支援していきたいと考えております。 ただ、議員から今、ご指摘もございましたように、まちづくり会社は今年で2年が経過します。これから3年目というステップアップの時期に入りますけれども、何分にもまだプロパーとなる人材ですか、この部分についての人材育成はなかなか進んでないのが現状でございますので、この中でまちづくり会社が主体的に取り組んでいただくという前提ではありますけれども、市としては、ある程度、また支援をしていかなければならないと考えておりますし、これまで以上というのはなかなかわれわれも難しいところがありますけれども、これまでに準じた形、また、それより若干下回るかも分かりませんけれども、支援はさせていただきたいと考えております。 ○議長(髙岡和行君)  砂子君。 ◆17番(砂子三郎君)  質問のラストというのはいいことがあるんですわ。 各議員が私とよく似た質問をしていただいて、答弁が返ってきます。 その答弁を聞いて、その答弁の中から、私は聞くことができますから、ラストはいいことがあるなと。 そこで、昨日ですか、一昨日ですか、ある議員の中に出てまいりました移住サポートチームというのが行政の中にあると聞きましたけれども、これは私も勉強不足で知らなかったんですが、どういうことやっているんですか。 活動状況と現況をお願い致します。 ○議長(髙岡和行君)  企画財政課長、加藤君。 ◎企画財政課長(加藤正幸君)  月に一度、定期的に行っている会議でございます。メンバーは、移住・定住に関係のある全ての関係課の若手の職員が中心になっております。 その内容と致しますと、例えば移住の相談があった場合ですね、連携して取り組むようなことをその場で確認し合っているとか、あとはいろんな今後の施策についても、そこで考えているというような会議でございます。 ○議長(髙岡和行君)  砂子君。 ◆17番(砂子三郎君)  一つか、成果はございますか。 ○議長(髙岡和行君)  企画総務部長、田中君。 ◎企画総務部長(田中雄一郎君)  移住・定住の事業を始めてもう数年になりますけれども、実際にそれぞれ定住を希望される方で、当然お子さんをお持ちの方ですと教育の問題、それから保育の問題であったり、なかなか就労とまではいきません。 ただ、就農されたいというような方で、そういったときにサポートチーム、本当に全庁的に網羅してメンバーになってございます。その中で、そこに関係する必要な部署の人間を集めて、その人その人にマッチングするような形で、実際にこれまで何件か定住に結び付いているといったようなこともございますし、やはり若い職員の発想で今後の定住施策についても、今の状況を把握しながら、検討する会議にしたいと思っております。 ○議長(髙岡和行君)  砂子君。 ◆17番(砂子三郎君)  それから先ほど情報発信は電通にと言いましたけれども、考えようによっては、われわれもできることがあるんですね。 特に子育ての支援策等につきましては、例えば保育園の保護者会とか、そういうとこへ出向いて、実際、説明していただくのが一番じゃないかなと。 また、幼稚園の父母会とか、そういうとこへ出向いてが一番じゃないかなと思っておりますが。 これは福祉こども課かな、いらっしゃらないのかな。 部長で結構ですけれども、そういうことをやってもらったらどうかと思うんですけれど。 ○議長(髙岡和行君)  民生環境部長、羽田君。 ◎民生環境部長(羽田年也君)  今、議員がおっしゃるとおり、PRについては全体的なPRというよりも、そういった情報が欲しいという、そういう環境になった人に、いかに適切にその情報を発信できるかということでありますので、そういったことから市では、出生届をされた方にそういう子育てのパンフレットをお渡ししているということがありますので、それに加えまして、今ほどの私立、公立問わず、幼稚園、それから保育園の保護者会でも、こういったようなPRをしていきたいと思いますし、また婚活力ステップアップ事業でありますとか、妊活セミナー、ここについてもですね、このような周知を図っていきたいと考えております。 ○議長(髙岡和行君)  砂子君。 ◆17番(砂子三郎君)  これね、人口減少対策がなぜ大事かと思いますと、皆さん方の方がよく分かっていらっしゃると思いますが、人口減少がもたらす影響というのはかなりまちに大きいんですね。 例えば労働力の低下によって税収が減少するとか。また、少子化による過疎化になるとか。さらには、まちの賑わいが落ちて活力が低下するとか。それとか、そういう社会保障制度を見直さなければならないとか。 さまざまなマイナスが出てまいります。 だから、そういうことで、人口減少に対して、これから全庁挙げて各部・各課が全身全霊を集めてやっていかなければならないんじゃないかなと思っています。 予算も伴いますから、これはなかなか具体策として難しい面もありますけれども、例えばインパクトのある一つの例を挙げますと、いわゆる大野市に長く住んでいただいた市民の方には、今、上水道はあまり普及しておりませんから、簡易水道はございますけれども、下水道の基本料金を安くするとか、そういう具体的なことを考えていけば、またメリットが出てくるんではないかなと思います。 こういう考え方はどうですかね。 ○議長(髙岡和行君)  上下水道課長、大久保君。 ◎上下水道課長大久保雅章君)  確かにそういった考えもございます。 ただ今下水道を利用していただいている方々の使用料金の徴収率は99㌫でございます。 こういった方にそういったことをさせていただくということは非常に良い考えと思うんですけれども、私の一存で、それをどうのこうのということではございませんので、また下水道審議会で、そういったご意見があったということをお諮りして、考えさせていただければと思いますので、よろしくお願い致します。 ○議長(髙岡和行君)  砂子君。 ◆17番(砂子三郎君)  市民というものは、この前、新聞発表のありましたプレミアム商品券ですか、ああいうように現実に即なるのが一番感じるんやね。 だからそういう意味で、財政的に難しい面もありますけれども、何かそういうような大野独自のオリジナルなものをポンと出して、大野市はこういうことをやっているよと、全国にもアピールするようなことを考えたらどうかと常々思っております。 それでは、時間早うございますが、総括にさせていただきますが、私は人口減少問題の対応には二つのやり方があると思っております。 一つは適用策と申しますか、先ほど言いました居住地域の集約化、いわゆる共助ができるぐらいのコンパクトシティー化ですね、これをすべきじゃないかなというのが一つ。 もう一つは、自然減、これを防ぐには出生率を上げる以外ございません。これを行っていくと。 また、社会減は、これは市長もご苦労なさっておりますが、成果も上がってきておりますが、雇用機会増を図ること。 この三つだと思っています。 これをやることによって、ある程度人口減少も対処できるんじゃないかなと。 そういう意味におきまして、今から作られます地方版総合戦略、これは非常に大事だと思っております。 各議員からもございましたが、これは各界各層、お若い方、いろいろな方を入れていただきまして、コンサルに丸投げとかそんなのじゃなくて、独自に作っていただきたいなと思いますが、そこらはどうですかね。 ○議長(髙岡和行君)  市長、岡田君。 ◎市長(岡田高大君)  もちろんコンサルに全て丸投げということは考えておりませんし、われわれができる部分は、全てできる限りやってまいりたいと思います。 今、砂子議員がご指摘の三つ、非常に大事な要素だろうと思いますし、私個人的にはもう一つ大事な要素があるのかなというのは常々思っておりますのは、やはりこの大野に産まれて育ったという自信と誇りというのを全ての市民がやっぱり持っていただくというのが非常に大事なんだろうと思います。 ややもすると、これまで家にいる子どもたちに「冬は雪が降るし、便の悪い所やで、しっかり勉強して良い所へ行かないと」ということを毎日のように言っていたご家庭がたくさんあったと思うんですね。 それがある意味で、長い期間そういうことを言い続けることで、大野から出て行った若者が非常にたくさんいると。 ですから、今晩からでもいいですし、明日の朝からでもいいんですが、少し雪は降るし、便利は悪いけれど、こんなにいい所はないんだということを毎日、各家庭で、或いは隣近所で言っていただくという、そのためにやはり自信と誇りをそれぞれ大人がまずは持つということが非常に大事なんだろうと思います。 そういったことも総合戦略には盛り込めたら盛り込んでいきたいかなということを考えております。 ○議長(髙岡和行君)  砂子君。 ◆17番(砂子三郎君)  今、市長がおっしゃいましたように、ちょっとこういう場ですから、国名は挙げませんが、例を挙げますと、近くて遠い国は子どもが小さいときからそういう思想を植え付けているんですわ。 だから教育が大事なんですね。 小学生の子どもから、この大野はいい所だということを、やっぱり教育というか、身をもって教えていただきたいという気がしております。 そういうことで、教育長にまた負担が掛かるかも分かりませんが、やっぱり住んでいる者がこんなひどい所と言ったらそれは誰も他所から来ませんよ。 それと、もう一つはこれを教育長にお願いしたいんですが、実は私は事情がございまして、中学校、高校、大学と大阪で育ちました。 だから、外から大野を見ることができました。 今、非常に私にプラスになっていると思いますが、そこで感じましたのは、緑のふるさと協力隊ですか、大野も来てもらっていますね。 この方たちは、昨日も新聞に載っていましたが「ありがとうございました。お世話になりました」と帰りますね。 上中へ来ている人は残るんですわ。 そして友達を呼んでそこに永住と。 どこが違うかなと考えましたら、私なりに外から大野を見たときを思い出して考えましたら、失礼な言い方かも分かりませんけれども、結といっていますが、大野はまだ奥底には外からの人に拒否感がございますね。 これを直さない限り、私は無理だと思っております。 これは教育だと思っています。 やっぱり保守的というか、防御するというか、口では言いませんけれども、そういう外から来た人は敏感に感じ取りますから。 だから、そういうことを根本的に変えていかなければ、なかなか難しいんじゃないかなと。 私は上中も行って来ましたけれども、やっぱり迎える心が全然違います。 大野が悪いと言っているんじゃないですよ。 この大きな盆地の中で育ったものですから、どうしても警戒感というか、外から来た人に対して「ちょっと」というのがございますから、それを直していただくのは教育だと思っておりますから、教育長、そういうことでちょっとご所見がありましたら。 ○議長(髙岡和行君)  教育長、松田君。 ◎教育長(松田公二君)  大野は、人情のまち、そういうふうな思いを持っておりまして、私はこれを誇りに大野にずっと長年住まわせていただきましたので、今、向こうとのお話で比較されますと「えっ」と思いましたが、言われることは最も大事なことだと思いますので、大野市としましてもですね、今現在、ふるさと学習、ふるさとを見つめる、ふるさとを知る、ふるさとを作る、こういった活動を通して子どもたちにふるさとの良さを体感させて、ふるさとに対する愛着心を育てていきたい、こんなふうに思っていますので、よろしくお願い致します。 ○議長(髙岡和行君)  砂子君。 ◆17番(砂子三郎君)  今までるる人口減少対策は非常に大事だということで、全庁で取り上げていただきたいということで、これはここに髙岡議長がいらっしゃいますが、髙岡議長が就任のあいさつで、理事者と議会は車の両輪ではないというようなこともおっしゃいましたけれども、これは車の両輪として議会も議長の発案で特別委員会を作らせていただきました。 この後にできますから、これは両輪で進んでいかなければならない問題ですから、それを申し上げまして私の質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(髙岡和行君)  以上で砂子三郎君の質問を終結致します。 これにて一般質問を終結致します。 日程第2「議案第11号から議案第18号まで」の8議案を一括して議題と致します。 お諮り致します。 ただ今議題となっております議案第11号から議案第18号までの8議案については、会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(髙岡和行君)  ご異議なしと認めます。よって、議案第11号から議案第18号までの8議案については、委員会付託を省略することに決しました。 これより討論に入ります。 討論の通告がありますので、これを許します。 榮 正夫君。 (18番 榮 正夫君 登壇) ◆18番(榮正夫君)  日本共産党の榮 正夫です。 野村勝人君の賛同を得て、日本共産党を代表して、ただ今提案されています 議案第11号 平成26年度大野市一般会計補正予算(第8号)案及び 議案第12号 平成26年度大野市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)案について、それぞれ反対の討論を行います。 国民健康保険税についてどう思われますかということについて、われわれ独自のアンケートに答えていただいた方々の40㌫は高いと感じられ、「妥当である」は22㌫で、「分からない」は12㌫、「引き下げてほしい」は26㌫の回答でした。 今回の補正予算案、議案第12号(第3号)によれば、12㌻、款11諸支出金、項3繰出金、一般会計繰出金5,095万円を国民健康保険税の値下げに使用することで、世帯当たり1万円の値下げを図ることができます。よって、 議案第11号 平成26年度大野市一般会計補正予算(第8号)案14㌻、款17繰入金、項1特別会計繰入金、国民健康保険特別会計繰入金5,095万円に反対するものであります。 さて、補正予算案8議案について、理事者の要請もあって、今日の本会議で議決することになっていますが、最近の国の補正予算もここ数年、「地域の元気臨時交付金」「がんばる地域交付金」、今回は「地域住民生活等緊急支援のための交付金」というように事業費としては、繰越明許費で新年度で執行される予算になっています。 ずっと以前になるかと思いますが、補正予算の説明も常任委員会で審議されていましたが、どこかで丁寧な補正予算の説明及び審議も必要なのでないかということを申し上げて、二つの議案に対する反対討論と致します。 ○議長(髙岡和行君)  以上で通告による討論は終わりました。 これにて討論を終結致します。 これより採決致します。 最初に、討論のありました議案第11号、議案第12号について電子採決により決定致します。 事務局は、電子採決の準備をお願い致します。 (事務局、電子採決準備) ○議長(髙岡和行君)  まず 議案第11号 平成26年度大野市一般会計補正予算(第8号)案について採決致します。 お諮り致します。 ただ今議題となっております議案第11号について、賛成の諸君は賛成のボタンをお押し願います。 (各議員、表決) ○議長(髙岡和行君)  表決漏れはありませんか。 (「なし」の声あり) ○議長(髙岡和行君)  表決漏れなしと認め、確定致します。 (集計 賛成15、反対2) ○議長(髙岡和行君)  賛成多数であります。よって、議案第11号は原案のとおり可決されました。 次に、 議案第12号 平成26年度大野市国民健康保険事業特別会計補正予算(第3号)案について採決致します。 お諮り致します。 ただ今議題となっております議案第12号について、賛成の諸君は賛成のボタンをお押し願います。 (各議員、表決) ○議長(髙岡和行君)  表決漏れはありませんか。 (「なし」の声あり) ○議長(髙岡和行君)  表決漏れなしと認め、確定致します。 (集計 賛成15、反対2) ○議長(髙岡和行君)  賛成多数であります。よって、議案第12号は原案のとおり可決されました。 引き続き、一括採決致します。 お諮り致します。 議案第13号 平成26年度大野市和泉診療所事業特別会計補正予算(第2号)案 議案第14号 平成26年度大野市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)案 議案第15号 平成26年度大野市介護保険事業特別会計補正予算(第5号)案 議案第16号 平成26年度大野市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)案 議案第17号 平成26年度大野市下水道事業特別会計補正予算(第3号)案 議案第18号 平成26年度大野市水道事業会計補正予算(第3号)案以上6議案については、原案のとおり可決することに異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(髙岡和行君)  異議なしと認めます。よって、議案第13号から議案第18号までの6議案については、いずれも原案のとおり可決されました。 日程第3「請願・陳情について」を議題と致します。 本定例会に提出されました請願は3件、陳情は1件であります。 お手元に請願・陳情文書表を配布しておきましたので説明を省略致します。 日程第4「各案件の委員会付託」についてを行います。 ただ今議題となっております議案31件、請願3件、陳情1件については、お手元にお配りしてあります付託文書表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託致します。 各委員会におかれましては、3月20日までに審査を終えられご報告をお願い致します。 日程第5「中部縦貫自動車道等幹線道路整備促進特別委員会の設置及び委員の選任について」を議題と致します。 お諮り致します。 まるごと道の駅を含めた中部縦貫自動車道等幹線道路の整備促進を図ること等を目的にして、委員会条例第6条の規定により、8人の委員で構成する中部縦貫自動車道等幹線道路整備促進特別委員会を設置したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(髙岡和行君)  ご異議なしと認めます。よって、8人の委員で構成する中部縦貫自動車道等幹線道路整備促進特別委員会を設置することに決しました。 お諮り致します。 ただ今設置されました中部縦貫自動車道等幹線道路整備促進特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長において 廣田憲徳君、山崎利昭君、 松田元栄君、川端義秀君、 宮澤秀樹君、藤堂勝義君、 島口敏榮君、榮 正夫君以上8人を指名したいと思いますが、これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(髙岡和行君)  ご異議なしと認めます。よって、議長において指名致しました8人の諸君を中部縦貫自動車道等幹線道路整備促進特別委員会委員に選任することに決しました。 正副委員長互選のため暫時休憩致します。  (午後2時46分 休憩) (午後2時47分 再開) ○議長(髙岡和行君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 中部縦貫自動車道等幹線道路整備促進特別委員会の正副委員長の互選の結果が議長の手元に届いておりますので、ご報告致します。 中部縦貫自動車道等幹線道路整備促進特別委員会 委員長に、松田元栄君、 副委員長に、宮澤秀樹君が選任されました。 この際、中部縦貫自動車道等幹線道路整備促進特別委員会委員長、松田元栄君よりごあいさつをお受け致します。 松田君。 (中部縦貫自動車道等幹線道路整備促進特別委員長 松田元栄君 登壇) ◎中部縦貫自動車道等幹線道路整備促進特別委員長(松田元栄君)  一言ごあいさつを申し上げます。 このたび中部縦貫自動車道等幹線道路備促進特別委員会の設置及び委員の選任が行われ、正副委員長の互選の結果、不肖私が委員長に、宮澤秀樹議員が副委員長としてその大任を果たさせていただくことになりました。 さて、本市議会では、皆さん方ご存じのとおり、中部縦貫自動車道並びに幹線道路の整備促進を図るため、過去にも議員改選直後の平成19年2月、平成23年2月には中部縦貫自動車道・国道158号整備促進特別委員会を設置し、関係各位のご理解とご協力を得ながら全力で取り組んでまいりました。 今回、これまでの特別委員会の意志を引き継ぎ、中部縦貫自動車道、国道158号、157号等の幹線道路整備を促進するとともに、このたび国土交通省より地方創生の拠点として重点支援されることとなった「道の駅」(仮称)結の故郷を含めた「まるごと道の駅ビジョン」についても大野市議会として全力を傾注すべく、中部縦貫自動車道等幹線道路備促進特別委員会を設置することとなった次第でございます。 本特別委員会と致しまして、副委員長をはじめ委員各位のご協力の下、真摯(しんし)な議論を進めるとともに、市民の皆様をはじめ理事者、議員各位のご支援を得ながら、設置目的を果たすべく努力いたす所存でございますので、何とぞ本特別委員会に対し、皆さま方の温かいご指導、ご鞭撻(べんたつ)を賜りますよう心からお願い申し上げましてごあいさつとさせていただきます。 ○議長(髙岡和行君)  日程第6「人口減少・若者定住対策特別委員会の設置及び委員の選任について」を議題と致します。 お諮り致します。 人口減少・若者定住対策に係る実効性ある具体的な方策の調査、研究を行うこと等を目的として、委員会条例第6条の規定により、8人の委員で構成する人口減少・若者定住対策特別委員会を設置致したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(髙岡和行君)  ご異議なしと認めます。よって、8人の委員で構成する人口減少・若者定住対策特別委員会を設置することに決しました。 お諮り致します。 ただ今設置されました人口減少・若者定住対策特別委員会の委員の選任については、委員会条例第8条第1項の規定により、議長において、 堀田昭一君、野村勝人君、 髙田育昌君、永田正幸君、 梅林厚子君、松原啓治君、 畑中章男君、砂子三郎君以上8人を指名致したいと思います。 これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり) ○議長(髙岡和行君)  ご異議なしと認めます。よって、議長において指名致しました8人の諸君を人口減少若者定住対策特別委員会委員に選任することに決しました。 正副委員長互選のため暫時休憩致します。  (午後2時52分 休憩) (午後2時53分 再開) ○議長(髙岡和行君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 人口減少・若者定住対策特別委員会の正副委員長の互選の結果が議長の手元に届いておりますのでご報告致します。 人口減少若者定住対策特別委員会 委員長に、畑中章男君、 副委員長に、梅林厚子君が選任されました。 この際、人口減少・若者定住対策特別委員会委員長、畑中章男君よりごあいさつをお受け致します。 畑中君。 (人口減少・若者定住対策特別委員長 畑中章男君 登壇) ◎人口減少・若者定住対策特別委員長(畑中章男君)  一言ごあいさつを申し上げます。 このたび人口減少・若者定住対策特別委員会の設置及び委員の選任が行われ、正副委員長の互選の結果、不肖私が委員長に、梅林厚子議員が副委員長としてその大任を果たさせていただくことになりました。 さて、大野市の人口は、平成25年4月に3万6,000人を切り、昨年と今年の1月の人口を比較しますと450人余りの減少となっております。 また、出生数も年々減少傾向にあり、子どもを産み育てる世代が大野市に定住してくれる環境づくりが急務となっております。 日本全国が人口減少局面に入って久しく、また相変わらず、若者の東京一極集中が止まらない現状にあって、この傾向は今後も続くものと考えられ、誠に深刻で危機的な状況が到来しております。 今、全国のほとんどの自治体が同様の悩みを持つ中にあって、国は「まち・ひと・しごと創生本部」を設置し、地方創生の核となる人口減少対策を図ろうとしておりますが、この鍵を握るのが、地域の特性を踏まえた地方版の人口ビジョンと総合戦略の策定であります。 地方自治体の力量が問われるとともに、このビジョン、戦略が将来の大野市を決めると言っても過言ではないと考えます。 本特別委員会と致しまして、副委員長をはじめ委員各位のご協力の下、市民の皆さまをはじめ理事者、議員各位と共に知恵を出し合いながら、若者の定住を図り、人口減少に歯止めを掛けるべく、実効性のある具体的な方策の調査、研究を図ってまいりたいと考えますので、何とぞ本特別委員会に対し、皆さま方の温かいご指導、ご鞭撻(べんたつ)を賜りますよう心からお願い申し上げまして、ごあいさつとさせていただきます。
    ○議長(髙岡和行君)  日程第7「大野・勝山地区広域行政事務組合議会議員の補欠選挙」を議題と致します。 大野・勝山地区広域行政事務組合議会議員に1人欠員が生じましたので、これより補欠選挙を行います。 選挙は投票で行います。 議場の閉鎖を命じます。 (事務局職員、議場閉鎖) ○議長(髙岡和行君)  ただ今の出席議員は18人であります。 投票用紙を配布致させます。 (事務局職員、投票用紙を配布) ○議長(髙岡和行君)  投票用紙の配布漏れはありませんか。 (「なし」の声あり) ○議長(髙岡和行君)  配布漏れなしと認めます。 投票箱をあらためさせます。 (事務局職員、投票箱を点検) ○議長(髙岡和行君)  異常なしと認めます。 ここで念のために申し上げます。 投票は単記無記名であります。 投票用紙に被選挙人の氏名を1人記載の上、点呼に応じて順次投票願います。 ただ今から投票を行います。 点呼を命じます。 (議会事務局長 山村正人君、事務局長席にて起立) ◎議会事務局長(山村正人君)  命により点呼致します。 1番 堀田昭一議員、2番 野村勝人議員、 3番 廣田憲徳議員、4番 髙田育昌議員、 5番 山崎利昭議員、6番 松田元栄議員、 7番 永田正幸議員、8番 梅林厚子議員、 9番 川端義秀議員、10番 宮澤秀樹議員、 11番 藤堂勝義議員、12番 松原啓治議員、 14番 島口敏榮議員、15番 兼井 大議員、 16番 畑中章男議員、17番 砂子三郎議員、 18番 榮 正夫議員、 13番 髙岡和行議長以上でございます。 ○議長(髙岡和行君)  投票漏れはありませんか。 (「なし」の声あり) ○議長(髙岡和行君)  投票漏れなしと認めます。 これにて投票を終了致します。 議場の閉鎖を解きます。 (事務局職員、議場開鎖) ○議長(髙岡和行君)  これより開票を行います。 立会人を指名致します。 会議規則第31条第2項の規定により、立会人に 12番 松原啓治君、15番 兼井 大君を指名致します。 両君の立ち会いをお願い致します。 (12番 松原啓治君、15番 兼井 大君 登壇) (事務局職員、開票点検) (12番 松原啓治君、15番 兼井 大君 確認、降壇) ○議長(髙岡和行君)  選挙の結果を報告致します。 投票総数18票。 これは先ほどの出席議員数に符合致しております。 そのうち有効投票18票、無効投票ゼロ票。 有効投票中、 畑中章男君 16票、榮 正夫君 2票以上のとおりであります。 この選挙の法定得票数は4.50票であります。よって、畑中章男君が大野・勝山地区広域行政事務組合議会議員に当選されました。 ただ今大野・勝山地区広域行政事務組合議会議員に当選されました畑中章男君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により本席から告知致します。 日程第8「福井県後期高齢者医療広域連合議会議員の補欠選挙」を議題と致します。 福井県後期高齢者医療広域連合議会議員が欠員となっておりますので、これより補欠選挙を行います。 選挙は投票で行います。 議場の閉鎖を命じます。 (事務局職員、議場閉鎖) ○議長(髙岡和行君)  ただ今の出席は18人です。 投票用紙を配布致させます。 (事務局職員、投票用紙を配布) ○議長(髙岡和行君)  投票用紙の配布漏れはありませんか。 (「なし」の声あり) ○議長(髙岡和行君)  配布漏れなしと認めます。 投票箱をあらためさせます。 (事務局職員、投票箱を点検) ○議長(髙岡和行君)  異常なしと認めます。 ここで念のために申し上げます。 投票は単記無記名であります。 投票用紙に被選挙人の氏名を1人記載の上、点呼に応じて順次投票願います。 ただ今から投票を行います。 点呼を命じます。 (議会事務局長 山村正人君、事務局長席にて起立) ◎議会事務局長(山村正人君)  命により点呼致します。 1番 堀田昭一議員、2番 野村勝人議員、 3番 廣田憲徳議員、4番 髙田育昌議員、 5番 山崎利昭議員、6番 松田元栄議員、 7番 永田正幸議員、8番 梅林厚子議員、 9番 川端義秀議員、10番 宮澤秀樹議員、 11番 藤堂勝義議員、12番 松原啓治議員、 14番 島口敏榮議員、15番 兼井 大議員、 16番 畑中章男議員、17番 砂子三郎議員、 18番 榮 正夫議員、 13番 髙岡和行議長以上でございます。 ○議長(髙岡和行君)  投票漏れはありませんか。 (「なし」の声あり) ○議長(髙岡和行君)  投票漏れなしと認めます。 これにて投票を終了致します。 議場の閉鎖を解きます。 (事務局職員、議場開鎖) ○議長(髙岡和行君)  これより開票を行います。 立会人を指名致します。 会議規則第31条第2項の規定により、立会人に 12番 松原啓治君、15番 兼井 大君を指名致します。 両君の立ち会いをお願い致します。 (12番 松原啓治君、15番 兼井 大君 登壇) (事務局職員、開票点検) (12番 松原啓治君、15番 兼井 大君 登壇) ○議長(髙岡和行君)  選挙の結果を報告致します。 投票総数18票。 これは先ほどの出席議員数に符合致しております。 そのうち有効投票18票、無効投票ゼロ票。 有効投票中、 畑中章男君 16票、野村勝人君 2票以上のとおりであります。 この選挙の法定得票数は4.50票であります。よって、畑中章男君が福井県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました。 ただ今福井県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選されました畑中章男君が議場におられますので、会議規則第32条第2項の規定により本席から告知致します。 以上で本日の日程が全部終了致しました。 本日は、これにて散会致します。 大変ご苦労さまでございました。  (午後3時13分 散会)...